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実在する「NYの地下秘密クラブ」での“悪夢のような体験”を映画化！欲望、狂気、美女移民…『モースト・ビューティフル・アイランド』監督が激白！

2018.12.16 16:00 文＝白神じゅりこ

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――秘密クラブの参加者は、主にどんな職業や地位の方がいますか？

アセンシオ監督　『アイズ・ワイド・シャット』で描かれている参加者は、想像がつかないほどのお金持ちが登場しますが、この作品のお金持ちの方々というのは身近に感じる程度のお金持ちですね。男性もいれば女性もいます。たとえば、人の死を見たいとか……そういった変態的な一面を持っている人たちというのは、実は身近にどこにでもいる可能性があるんです。映画に描かれているような秘密クラブに参加している人たちは、平均以上の収入があれば誰でもあり得ることなんです。

――ある程度のお金も社会的地位もあれば楽しみはたくさんあるはずなのに、どうして人の死を見たいとか、そういうネガティブな方向にいくのか理解に苦しみます。

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アセンシオ監督　今、お金があれば何でも手に入るという状況になっています。そういった人たちは、友達や伴侶さえもお金で手に入れることだってできるんです。実際にそういう状況になった人たちというのは、もはや自分にしか手に入らないものというものを求めるようになります。そういう人たちは、比較的エリートが多いんです。というのも、労働者階級が秘密クラブに参加する費用を払えるとは思いませんから。自分にしか手に入らないものというものを求めて刺激を得ないとアドレナリンが出なくなって、生活にリアリティがなくなってしまうんです。なかには、ドラッグに手を出す人たちもいるでしょう。でも、そういった人たちは正常のラインを超えてしまっているのです。

――秘密クラブの運営者はどんな人たちですか？クラブ自体、今増えていたりしますか。

アセンシオ監督　運営者に関しては私もわかりませんね。マフィアなのかもしれないし。それに秘密クラブが増えているかどうかもわかりません。ただ、新しい刺激を求めて新しい興奮を作り出したいという欲求は常にあると感じます。

■映画『MOST BEAUTIFUL ISLAND モースト・ビューティフル・アイランド』
出演：アナ・アセンシオ、ナターシャ・ロマノヴァ『アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ　アナザー』、ニコラス・トゥッチ『サプライズ』、ラリー・フェッセンデン『喰らう家』『ヘルベンダーズ』、アミ・シェス、デビッド・リトル
監督・脚本：アナ・アセンシオ
製作：アーメット・Ｓ・ビルゲン、ホセ・マリア・ガルシア、ギル・ホランド、ラリー・フェッセンデン『ステイク・ランド』『肉』『ABC・オブ・デス２』、ノア・グリーンバーグ
音楽：ジェファリー・アラン・ジョーンズ
撮影：ノア・グリーンパーク
2017年／米国／英語／80分／カラー／ビスタサイズ／映倫：Ｒ15＋／原題：MOST BEAUTIFUL ISLAND
配給：インターフィルム
コピーライト：（c）2017 Palomo Films LLC All Rights Reserved.
公開時期：2019年1月12日より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開
HP: http://www.interfilm.co.jp/mostbeautifulisland/