中露が「気象兵器」共同実験にガチ成功! 地震・台風・脳破壊… “HAARP超え”で南シナ海掌握へ!

中露が「気象兵器」共同実験にガチ成功! 地震・台風・脳破壊… HAARP超えで南シナ海掌握へ!の画像2画像は「Getty Images」より引用

 太陽と宇宙線は高度75km~1000kmでイオンとして知られている正電荷を持つ大量の原子を生成する。この領域が電離層と言われ、電波を鏡のように反射する。電離層で電波が跳ね返ることで、遠距離に飛ばすことが可能となる。

 今回実験が行われたスラ基地はその目的で造られた最初の施設であり、1981年から稼動している。主に潜水艦との通信といった“空の軍事利用”を担ってきた。

 高エネルギーのマイクロ波は、ハープを演奏する指のように、電離層の電磁場を弾く。それにより、超低周波の電波信号を地下や水中に送り込むことができる。これを利用すれば、海中100mを潜行する潜水艦との通信も可能だ。また、敵の領土にある電離層に介入し、かく乱すれば、人工衛星との通信を遮断できる。

 アメリカ軍はこうしたロシアの研究から学び、スラ基地よりも大きな実験施設を造った。それが1990年にアラスカ州ガコナに建造された「HAARP(高周波活性オーロラ調査プログラム)」である。HAARPでは最大で1ギガワットの電力を生成することができる。これはスラ基地の4倍の出力だ。

中露が「気象兵器」共同実験にガチ成功! 地震・台風・脳破壊… HAARP超えで南シナ海掌握へ!の画像3HAARP「Wikipedia」より引用

 現在は、中国が海南島にスラ基地、HAARPに続く巨大施設を建造中である。完成すれば南シナ海全域の電離層をコントロールすることができるようになるというから恐ろしい。

 スラ基地レベルの出力では不可能かもしれないが、より高出力の施設ならば、気候を操作したり、ハリケーン地震といった自然災害を人為的に引き起こすことも可能になる上、実験で照射される超低周波が人間の脳に悪影響を及ぼす恐れがあると警鐘を鳴らす専門家もいる。

 総務大臣政務官、外務大臣政務官を歴任し、現在は国際政治経済学者として活躍する浜田和幸氏も、「自然現象を戦略的に改変していこうという試みがあることは、東西冷戦時代からアメリカ、ソビエト、中国などの大国では公になっています」と、トカナのインタビューで語っている。

「人工地震や気象兵器は存在する」「噴火や地震は米国の仕業か?」元国会議員・国際政治経済学者の浜田和幸が断言!(インタビュー)

 だが、6月の実験にも加わっていた中国地震局の研究員Wang Yalu氏や、西安電子科技大学(元中国中央軍事委員会の電機学校)の軍事コミュニケーション技術研究者Gong Shuhong博士は、実験の軍事性と危険性を否定している。

「我々は純粋に科学的な調査をしているだけです。もしそれ以外の目的があるとしても、私はそのことについて何も知りません」(Yalu氏)
「放出されるエネルギーは極めて低いので、地球規模の環境的事象を引き起こすことはない」(Shuhong博士)

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