大衆向けの「遺伝子編集キット・The Odin」がバカ売れ中! 全人類“セルフDNA操作”時代に突入!
2019.01.31 20:00
画像は「YouTube」より引用
一方、CRISPR研究者らからは批判的な声が上がっている、英フランシス・クリック研究所の世界的なCRISPR研究者ロビン・ラヴェル=バッジ氏は、ゼイナー氏の実験は危険であると警鐘を鳴らしており、ゼイナー氏が行っているような人体実験は、細胞に損傷を与え、免疫系の過剰反応を引き起こす恐れがあると語っている。
また、CRISPR研究者のデイナ・キャロル氏も、ゼイナー氏の幼稚な技術は大きなリスクを孕んでいると指摘。滅菌されていない環境での定期的な注射は感染症や炎症を引き起こす可能性が高いと警告している。
画像は「YouTube」より引用
だが、ゼイナー氏に共感する人々は意外に多い。海外オンラインニュース「Quartz」(1月30日付)によると、昨年だけで「The Odin」の売上は50万ドル(約5400万円)にも上り、顧客は数万人以上だという。
人類は着々と自律進化の道を歩んでいるようだ。倫理的な面から、今後遺伝子編集技術の利用に関する法整備が進むことが予想されるが、自己超克への欲望を止めることはできないだろう。今後の成り行きを見守りたい。
(編集部)
参考:「Quartz」、ほか
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