日本海でリュウグウノツカイが超大量出現 「地震の前触れか…3.11と酷似」2月15日が危険!?
■先人たちの確かな“感覚”を無視すべきではない
昔から日本では、深海魚の出現が地震の前触れとして恐れられていた。また、中国や台湾ではリュウグウノツカイは「地震魚」、すなわち「地震を呼ぶ魚」であると警戒されてきた。さらに、欧米などでもリュウグウノツカイの出現を地震前兆と考える人は少なくない。
そして一部の科学者も、深海魚と地震発生にただならぬ“つながり”を感じ取っていた。たとえば、かつて「お魚博士」として知られた水産学者の末広恭雄氏(1904~1988)は、著書『地震と魚』で、地震発生前に魚類が異常行動を示す事例を多く収集し、深い考察を行っている。同書で紹介されている100件以上の事例のうち、深海魚のケースが2件ある。その一つは関東大震災(1923年)の数日前、神奈川県葉山の海岸で、伊豆の漁師が「シゲ」と呼ばれる深海魚を目撃したケース。もう一つは、同じく関東大震災の当日朝、漁師たちが死んだタラ科の深海魚がたくさん海面に浮かんでいる光景を目撃し、「これは何かの変事があるに違いない」とすぐに陸に引き返していたケースだ。
そして末広博士は、1963年11月9日に伊豆新島で前兆6mのリュウグウノツカイが捕獲された時、あるテレビ局のスタッフに「近々地震があるぞ」と冗談交じりに語ったというが、その2日後から数日間にわたり、伊豆新島・大島近海で最大M4.7の群発地震が発生している。これは、お魚博士が深海魚によって地震を予言したといえる事例だろう。それまで末広氏は、魚に地震予知の能力があるという仮説をもってはいたものの確信できずにいた。しかし、この出来事を経て、深海魚の行動を研究すれば地震予知に役立つだろうと考えるようになったという。
■徹底考察:深海魚が地震発生を感じ取る理由
では、深海魚が本当に地震予知を行うとして、その科学的理由はどのようなものだろうか。かつてNPO法人「大気イオン地震予測研究会」の理事長を務めた環境地震学者の弘原海清(わだつみきよし)氏(1932~2011)は、「一般的に海底近くの深海魚は、海面付近の魚より活断層の動きに敏感」だと語っている。
また、地震発生前に地下の岩石破壊により発生するパルス電磁波が、さまざまな前兆現象を引き起こすという説を取っていた池谷元伺・大阪大学名誉教授(1940~2006)は、「地震前に発生する地電流は海底の方でより大きくなるため、深海魚たちはそれを回避しようと海面近くまで上昇してくるのではないか」と指摘する。
そして筆者は今回、東海大の否定的な研究結果も参考にすべき点は参考にしたうえで、自らが収集してきた深海魚出現と地震発生のデータを見直す作業に取り組んだ。これまで深海魚の出現から地震発生までのタイムラグ期間を広く取りすぎていた点を改め、出現地と震源の距離が遠くなりすぎないよう見直すなど、データを整理・抽出したのだ。その結果、やはり深海魚の出現が地震発生の前兆だったとしか思えない事例が多数存在することが判明したので、次項ではそこから10例ほど紹介しよう。(M5を超える地震が発生したケース。また、今回は深海ザメを含むサメ類を除外している)
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2024.10.02 20:00心霊日本海でリュウグウノツカイが超大量出現 「地震の前触れか…3.11と酷似」2月15日が危険!?のページです。リュウグウノツカイ、百瀬直也、東日本大震災、深海魚、地震、太平洋、日本海などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで