カタギに戻れない元ヤクザらが相次いで死亡か…「暴力団を辞めても5年間は元暴力団として差別され…」

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イメージ画像:「gettyimages」より

 2月23、24日に京都と北海道で殺人と思われる事件が発生した。この事件で裏社会では様々な噂が流れているのだ。

 捜査関係者によると、京都の事件は23日午後11時過ぎに、京都府京田辺市内の病院に、市内に住む、職業不詳・齋藤龍平さん(39)が、顔から血を流していた状態で、男女2人に運び込まれ、病院で治療を受けたが、その後午前5時40分に死亡が確認された。

 所轄の田辺警察署が運び込んだ男女に事情を聞こうとしたが、2人は行方が分からなくなったという。警察では傷害致死の疑いもあり、捜査を続けているという。

「この事件の被害者は世間で半グレと呼ばれている人間で、その事件の背景には複数の六代目山口組の幹部組織が絡んでいるという話が流れています」(事情通A氏)

 また、この事件と前後して今度は北海道・苫小牧市で男性2人の遺体が発見された。

 捜査関係者によると、24日午前9時過ぎに、苫小牧市・樽前の橋が架かる路上で50代と思われる身元不明の男性が革ジャンにジーンズの遺体で発見され、その後の午前10時過ぎに、苫小牧市・有明町1丁目の消波ブロックの上で30代と思われる同じく身元不明の、グレーのカーディガンに下半身が下着姿の男性の遺体が発見されたという。

「この事件の被害者は元稲川会系小林組の組員と元飯島会宮野三代目の元組員です。一応一般的な会社で働いていたみたいですが、2人とも、会社や社会では“浮いてしまう”ような風体で、周りを圧倒していたため、溶け込めていなかったようです」(社会部記者)

 また、「道警は、1人は自殺、もう1人は薬物を使用した後、登っていた電柱から落ちてそのまま気を失い、死因は低体温症とみているようです」(地元事情通B氏)

 場所は京都と北海道と離れており、事件の詳細は明らかになっていないが、現時点ではっきりしているのは社会に溶け込めなかった人間が被害者という痛ましい事件だということだ。

 国の政策によって、暴対法がヤクザを締め付けて、暴排条例ではカタギを締め付けている暴力団を辞めても5年間は暴力団と同じ扱いを受け、警察から認められない限り、締め付けを食らってしまう。

暴力団は確かに社会悪であり、取締りを強化するのは、市民の安全を守るために当然の結果なのだが、今の対策法では、それが「カタギになり切れない中途半端な人間を作ってしまう結果」になっているのだ。

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