暗闇の中でも目が見える「スーパービジョンヒューマン」誕生へ! 赤外線丸見え注射、中国が実験成功!
映画『X-men』シリーズの登場人物のように、暗闇の中でも目を見えるようにする方法が見つかったと話題だ。マウスを使った実験で、目に特殊なナノ粒子を注射し、赤外線を見えるようにすることができたというのである。米「The Atlantic」(2月28日付)ほか、多数メディアが報じている。
■ナノ粒子で赤外線を可視光に
人間やマウスを含む哺乳類は波長が700nmを超える光(赤外線)を見ることができないが、これは視細胞に存在する光を感知するタンパク質の性質による。だが、2月28日付で学術誌「Cell」に掲載された論文によると、中国科学技術大学の生命科学者Tian Xue氏らはマウスの網膜に特殊なナノ粒子を注入することで赤外線を「見える」ようにしたというのだ。
発表によると、研究者たちは網膜にある光を感じる細胞に結合し、赤外線を緑色の光に変換する「光受容体結合アップコンバージョンナノ粒子(pbUCNPs)」を開発した。pbUCNPsは980nm前後の赤外線を当てると、535nmにピークを持つ光を発する機能を持つ。いわば注射する赤外線暗視ゴーグルとでもいうべきものだ。
このナノ粒子をマウスの網膜に注入したところ、マウスたちは暗闇でも明るい場所でも、本来知覚できないはずの赤外線に反応したり、赤外線で描いた図形を見分けたりできた。この効果は注射から最大10週間続いた。気になるのは副作用だが、一部のマウスには角膜の濁りなどが出たもののすぐに消失し、網膜にも異常は現れなかったという。
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2024.10.02 20:00心霊暗闇の中でも目が見える「スーパービジョンヒューマン」誕生へ! 赤外線丸見え注射、中国が実験成功!のページです。中国、視力、赤外線、最新研究、暗視などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで