【ガチ】「我々の時間の概念は根本から間違っている」「過去や未来も主観次第。“今”は瞬間ではなく“泡”」理論物理学者が強調!
■「“現在”はものすごく分厚い」
時間の流れは場所によって異なるという指摘の次にロヴェッリ氏が指摘しているのは、“今”とは何であるのかということである。我々は厳密にはほかの人々と“今”を共有してはいないという。
「私があなたに目を向けるならば、すぐさま私とあなたは対面します。しかし実際にはそうではありません。あなたの姿を写した光が私の目に到達するのに時間がかかっています。したがって私はほんの少し過去のあなたを見ているのです」(カルロ・ロヴェッリ)
もちろん目の前にいる人との間にある時間の“ギャップ”はほとんど感じられることはないが、距離が離れれば離れるほどに、例えば生放送の衛星中継のようにその“ギャップ”は広がっていくだろう。ましてや地球から何光年も先の惑星に住む存在とは原則的に“今”を共有することはできないという。
“今”というのはこの今の瞬間のことではなく“泡”のような塊であり、その範囲内で過去に戻ったりも、未来を先取りしたりすることもできる“ひとかたまり”の時間であるということだ。
「“現在”は薄っぺらいつかの間のものではありません。それはものすごく分厚いものなのです」(カルロ・ロヴェッリ氏)
■「秩序は見る人の認識次第」
続いてロヴェッリ氏は、時間は過去から未来への一方向にしか流れないという固定観念にも言及している。
一般相対性理論、量子力学、素粒子物理学とは異なり、熱力学は乱雑さが増大していくという熱力学第二法則、すなわち“エントロピー増大の法則”という時間の矢の概念を持っている。しかしこのことが我々の従来の時間概念に強固な根拠を与えていることにはならないのだという。
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2024.10.02 20:00心霊【ガチ】「我々の時間の概念は根本から間違っている」「過去や未来も主観次第。“今”は瞬間ではなく“泡”」理論物理学者が強調!のページです。重力、未来、時間、仲田しんじ、過去、現在、理論物理学、カルロ・ロヴェッリ、時間の概念などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで