【ガチ】「我々の時間の概念は根本から間違っている」「過去や未来も主観次第。“今”は瞬間ではなく“泡”」理論物理学者が強調!

“今”はこの一瞬にしかないのは事実であり、テニスの試合でマッチポイントを握られてからミスをした瞬間を、後から取り返すことはできない。したがって“今”は刻々と過ぎていく時間の最先端であると形容できるのだが、現代を代表する理論物理学者によれば、時間は一直線に流れているものでもなければ、“今”がこの一瞬にあるわけでもないという。我々は時間の概念を根本から改めなければならないというのだ。

clock/Mobilos 画像は「Wikimedia Commons」より

 

■「時間とは1本の線ではない」

 昨年8月に英ロンドン「王立科学研究所(Royal Institution)」が主催した講演会の壇上で理論物理学者のカルロ・ロヴェッリ氏が1時間に及ぶレクチャーを行っている。その内容は我々に時間についての考え方を改めさせようとする“説得”であったのだ。

 壇上には横にピンと張った1本の赤いロープが用意されていて、ロヴェッリ氏は「時間とは長い1本の線です」と解説する。

 ロヴェッリ氏は左方向が過去で、右方向が未来であると説明し「私たちは今ここにいます」とロープの中央にカラビナを吊り下げてここが“現在”であると指し示した。この“現在”を分岐点に、左には過ぎ去った時間が残され、右にはまだ見ぬ未来が広がっているのである。しかし次の瞬間、彼はそれまでの言葉をすべて覆したのだ。

画像は「YouTube」より

私がお伝えしたいのは、時間とはこういうものではないということです」(カルロ・ロヴェッリ氏)

 我々の多くは時間について、あたかも陸上競技や水泳競技の試合に出場するように、刻々と前へ前へと進み、流れゆく時によって過去と未来が形作られていくと考えをめぐらせるものだが、時間はそういう性質のものではないとロヴェッリ氏は訴えているのだ。

 同じ地球上であっても重力が強い場所ほど時間の流れが遅くなることが実際に計測されて確かめられている。さらに衛星軌道上で高速で移動する国際宇宙ステーションや人工衛星は地球上よりもわずかに時間がゆっくり流れていることもまた確認されている。つまり時間の流れはどこにいてもまったく同じというわけではないのだ。「これは事実なのです」とロヴェッリ氏は強調する。

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