頭が男性器になった男、性器切断、獄卒…! タイ「地獄寺」の素晴らしすぎる地獄絵図
頭が男性器になった男、性器切断、獄卒…! タイ「地獄寺」のオススメスポットを”地獄麻痺”した女子大生が解説!
――エロティックな表現といえば、どのようなものがありますか?
「エロになると、人の頭が男性器になっている像ですかね。これは本の中では特に触れることがなかったのですが、“性器が切断されてる”っていう絵や像は多いんです」
――下半身に顔があるのは、やはり処罰的な意味合いなんでしょうか?
「そうですね、あれは基本的には浮気とかそういった罪を犯した人らしいですね。別のパターンは首を切ったというものもあります。これは憶測ですけれど、《頭じゃなくて体で考えてしまった》的な様子を表わしているのだと思うんです」
――タイ人たちの、実際の倫理観は、どのように感じていますか?
「グロテスクなものに全然抵抗がないっていうのは確かですね。それは仏教と結びついてるところもあるんだろうなと思うんです。今私はタイの友達とFacebook上で繋がっているんですけれど、よく、ただの手術動画とか虫が湧いた動画をシェアしてきたりするんです。いきなりそういったものがタイムライン上に出てくるんですよね。あと、個人的にそういうものを送ってきたりもします。それは、若者がおもしろがってやっているというようなものではなくて、おばちゃんたちでもやるんですよね。仏教的に考えると、死体を見て“人間は不浄なんだよ”みたいな感覚があるようです。それと単純に可哀想という感覚で、そこから“可哀想だから見て”というようになるんです」
――日本だとその真逆で、“可哀想だから見ない”って感覚の方が強いかもしれませんね。
「そうですね、その感覚は正反対ですね」
――男女の「浮気」というものへの倫理観についてはどうなんでしょうか? タイは女性が男性の性器を切断する事件が多いですよね。
「多いですね。“タイ人の男は浮気性”っていうのがまず共通認識であるんです。でも、自分の周りにいるタイ人の友だちをみると、10何年もお付き合いしているってカップルが多くて、あんまりコロコロと相手を変えたりはしないんですよ。絆や束縛といった面が強いのかもしれません」
――あとおもしろいのは、地獄寺が《表現の場》になっているんですね。
「先ほどタイに作りに行った日本人作家もメッセージを込めた立像を作ってきたようなのですが、そういう面も強いですね。たとえばこの『ワット・メーゲッドノーイ』には政治批判像がたくさんあるんです。タイ国内の政治的な対立を色で分けているんですが、これには“政治対立を超えて仲良くしようぜ!”みたいなメッセージが込められています」
自らの考える地獄を通じて、メッセージを伝える。なんとも素敵な国である。
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2024.10.02 20:00心霊頭が男性器になった男、性器切断、獄卒…! タイ「地獄寺」のオススメスポットを”地獄麻痺”した女子大生が解説!のページです。タイ、椋橋彩香、地獄寺などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで