頭が男性器になった男、性器切断、獄卒…! タイ「地獄寺」の素晴らしすぎる地獄絵図
頭が男性器になった男、性器切断、獄卒…! タイ「地獄寺」のオススメスポットを”地獄麻痺”した女子大生が解説!
――では実際のところ、タイでの《地獄寺教育》はどれくらい普及していると思いますか? タイの男性にはけっこう享楽的なイメージがありますが。
「正直、全然普及はしていないと思います。有名なお寺はさすがにタイ人でも知っていますが、他のお寺だと1つ2つが限度ですね。だから地獄寺は、タイ人にとって“誰もが行ったことがある”という場所ではないんです。あるのは知っているけど、行ったことがない人がほとんどだと思います」
地獄の作り手と受け手では、だいぶその熱量は違うのだろう。
「そうですね、立体像が表わしているもの、壁画などに描かれていることは《教義》としては一般に知られていますけれど、地獄寺があろうがなかろうが関係はないです」
――研究対象にもなってはいないという感じなんでしょうか?
「そうですね、研究しようという価値観がないですね。だから、(私のように)他の国の人が取り上げることで逆輸入的なことになればいいかなと」
――タイの国外で、地獄寺に注目している日本以外の国はありますか?
「ベネディクト・アンダーソンっていうアメリカの政治学者が、地獄寺の本『The Fate of Rural Hell: Asceticism and Desire in Buddhist Thailand』を出してるんです。この本で『ワット・パイローンウア』の記録みたいなものを書いているんです。日本だと取り寄せないとないような本なんですけれど、地獄寺を扱った本はこれが世界初じゃないですかね」
――『タイの地獄寺』を出版されて、周囲の反響はありましたか?
「“買ったよ!”っていう反応はあったんですけれど、読み終わったかどうかはわからないですね。あと取材の申込みがあったのと、連載などのお仕事の話をもらったりですかね。あとは本屋に行けなくなってしまいました。自分の本が置いてあるのが、どういった気持ちで見ればいいのかわからなくて……“悪口言われてたらどうしよう”とか」
――さすがに本読みながら悪口言う人いないと思いますが(笑)。どういう人に読んでもらいたいですか?
「タイの地獄寺の存在は知ってるけど、珍スポットとしか思っていない人に読んでもらいたいです。地獄寺の価値が珍スポットとというだけでも十分なんですけど、それ以上の価値があると伝えるのが自分の役目だと思ったんです。でも、そもそも地獄寺を知らない人にも伝えなきゃいけなくて。だからそういう人のためにも“キャッチーに伝えなきゃいけない”と思っていて、“こんなヤバイところがある!”“だけど意味があるんだよ!”と。でも、それは自分の意思には反しているんですよね……。今は公共の場で、グロテスクな表現などの《嫌なものを見せない文化》が主流だと思うんですけれど、《死》を身近に感じないと《生》も感じられないと思うんです。そんな話ばかりではないんでけども、自分は好きなものなので、嫌なものじゃないんですけどね」
メジャーとマイナーの間で揺れる椋橋氏の地獄愛。
「でも、人間は“うわっ!”ってものも見ないといけないと思うんです。この『タイの地獄寺』にも書いていますが、地獄寺には現実を反映してる部分があるんです。だから、地獄寺も《自分の人生に影響を与えるもの》として捉えてもらえたらいいなと思います」
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2024.10.02 20:00心霊頭が男性器になった男、性器切断、獄卒…! タイ「地獄寺」のオススメスポットを”地獄麻痺”した女子大生が解説!のページです。タイ、椋橋彩香、地獄寺などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで