うつ病治療に超革命的“ケタミン特効薬”が登場! 鼻からシュッとするだけで… すぐ効く、よく効く、長く効く!=米
■新薬はうつ病患者を救えるのか?
今回うつ病治療を大きく変えるであろう薬の名はスプラバ―ト(Spravato)だ。前述のケタミンと科学的に似た微改変型のエスケタミンを用いて副作用を少なく、ケタミン同様の抗うつ効果を保つことが期待される。アメリカ国内の医療機関では医師の処方によってのみ入手できるが、入手できる患者の条件は、これまでに2種類以上の異なる作用機序(メカニズム)の抗うつ薬による治療を受けても改善が見られなかった成人の場合に限られる。
治療法は週に2回、医療機関で医師の指導の下、経口抗うつ薬とともに摂取する。その後は患者の状態により通院回数を減らしていくが、薬剤の乱用や悪用を防ぐため服用は必ず医師の監督の下で行い、処方2時間はその場にとどまり様子を管理するようFDAは提案している。
麻酔薬からスタートし、違法薬物として規制を受けるなど複雑な歴史を持つケタミンだが、うつ病治療には高い評価を受けており、今回認可されたスプラバ―トが多くのうつ病患者を救うだろうと期待も大きいようだ。現段階での価格設定は1ボトルにつき日本円で約52万円から約75万円と非常に高価だが、医療費が高いアメリカで長期間にわたってクリニックに通い、処方薬を使用し続けることを考えればひょっとすると安上がりになるのかもしれない。
治療薬としてその効果が認められ、価格が安定すればいつか日本でも扱われる日が来るのだろうか。まずはアメリカでこれからどのように普及していくのか、しっかり見守りたい。
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊うつ病治療に超革命的“ケタミン特効薬”が登場! 鼻からシュッとするだけで… すぐ効く、よく効く、長く効く!=米のページです。医療、清水ミロ、抗うつ剤、FDA、製薬、ケタミン、エスケタミン、点鼻薬などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで