平成を葬る僧侶、光と音の車椅子タワー、円を描き続ける女、暴走アイドル集団… 平成最後の「岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展」がヤバすぎる!

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秋山佳奈子《バニーガール》

 その他の作品は、兎の毛皮を被った逆説のバニーガールの秋山佳奈子、現代に選挙の意味を問うイガわ淑恵、自然に飲み込まれた廃村に神々を探す大槌秀樹、劇団ながら踊りとインスタレーションを披露する革命アイドル暴走ちゃん、狼のごとき甲冑の塩見亮介、子供たちの紙の軍隊と戦闘機で展示空間を埋め尽くすMA JIAHAO、 金閣寺での犬のオリンピックを紙で造形する田中義樹、ダンボールで薬師三尊と十二神将を作る本堀雄二、イカのモチーフをイカ墨で描く宮内裕賀、赤くぬられた鉄筋の構造体を野外展示する井口雄介など、個性も作風も例年以上にバラエティに富んでいるところが今年のTARO賞展の印象である。

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大槌秀樹《名もなき神々》

 ここ数年続けて、TARO賞の取材を続けているが、今年は平成が終わり、新元号(令和)の時代が来ることもあって、宗教的なテーマ、ノスタルジックなものを感じる作品も少なくなかった。そんななかにあって、未来的(レトロフューチャーともいえるが)な檜皮一彦の作品が強烈なインパクトで迫ってきた。そこでは単なる造形だけでなく、コンセプトも含めたパフォーマンス、展示と映像作品との組み合わせなど、複合的なインスタレーション作品となっていた。そういう意味ではトータルな作品のレベルの底上げがなされてきたとも思える。

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革命アイドル暴走ちゃん《暴走の肉塊》

 岡本太郎自身がもし生きていたら、どんな作品に賞を取らせるだろうか? そんなことも夢想しながら、TARO賞展を鑑賞するとさらなる発見が期待できるかもしれない。

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塩見亮介《茶絲素懸緘威山狗胴具足》

 川崎市岡本太郎美術館の常設展では、岡本太郎自身の絵画、彫刻、数々の記録映像などを観ることができる。時代の変化のときだからこそ、太郎からTARO賞の作家たちへと継承されていくものにも思いを馳せ、平成最後のTARO賞に相応しい素晴らしい作品を存分に味わって欲しい。

【展示情報】
第22回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展
2019年2月15日(金) ~ 4月14日(日)
川崎市岡本太郎美術館 開館時間:9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月
公式HP http://www.taromuseum.jp/

【入選作家(50音順)】
Art unit HUST(遠山伸吾、臼木英之)、秋山佳奈子、赤穂進、イガわ淑恵、井口雄介、大槌秀樹、岡野茜、革命アイドル暴走ちゃん、風間天心、梶谷令、國久真有、佐野友紀、塩見亮介、瀧川真紀子、武内カズノリ、田島大介、田中義樹、服部正志、檜皮一彦、藤原史江、本堀雄二、MA JIAHAO、宮内裕賀、宮田彩加、吉田絢乃

文・写真=ケロッピー前田

ケロッピー前田(けろっぴー・まえだ) 

1965年東京生まれ、千葉大学工学部卒、白夜書房(コアマガジン)を経てフリーランス。世界のカウンターカルチャーを現場レポート、若者向けカルチャー誌『ブブカ』『バースト』『タトゥー・バースト』(ともに白夜書房/コアマガジン)などで活躍し、海外の身体改造の最前線を日本に紹介してきた。現在、TBS人気番組『クレイジージャーニー』で人気急上昇中! 著書に、前田亮一『今を生き抜くための70年代オカルト』(光文社新書)、『クレイジートリップ』(三才ブックス)、責任編集『バースト・ジェネレーション』(東京キララ社)『クレイジーカルチャー紀行』(KADOKAWA)など。
公式twitter:@keroppymaeda

コメント

1:匿名 2019年4月11日 21:49 | 返信

坊さんと次の人のはおもろい

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