「核廃棄物を一瞬で無害化」ノーベル賞科学者の発明はウソか、本当か!? 推進派も反対も完全に勉強不足、これを読んでから物を言え!
また、高出力レーザーを使って陽子を加速させる研究も進んでいる。すでに電子では「ギガ電子ボルト級の電子加速には、従来技術ならば 100 メートル級の加速距離が必要になるが、レーザー加速では0.1メートルに満たない長さで可能」(「大型レーザーによる高エネルギー密度科学の新展開」・ 日本学術会議)なのだ。この延長線上にあるのは、核変換システムの小型化だ。原子炉が不要で、システム的にも小型であれば、敷地の制限がずいぶんと緩くなる(原子炉を使う限り、臨海部である必要があり、この状況で新たな原子炉建設を認める自治体は皆無だろうが)。したがって、大量の高レベル放射性廃棄物を処理できる可能性も残されているのだ。
さらに、高レベル放射性廃棄物を無害化する以外にも、レーザーの使い方によって重い核物質だけを分離させることも可能になりつつある。同じくImPACTで理化学研究所が進めている技術なのだが、今回ジェラール・ムールー氏らが行った実験はこれだろう。その成果自体は素晴らしいことだが、日本はさらに先に行く必要がある。レーザーによる核変換システムの確立だ。
原子力発電を推進する経団連の方々に、今こそ言いたい。「電気を安く使い続けられるようにしたい」のなら、今すぐ溜め込んだ数兆円を吐き出し、高出力レーザー設備を拡充し、世界に先駆けて核変換プラントを実用化するべきだ。世界の高レベル核廃棄物を日本が無害な石ころに変えてやり、処理費用を世界中から巻き上げればいいのだ。これこそ生きた金の使い方である。こういう知的冒険のために金はある。墓場まで金は持って行けないぞ。
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2024.10.02 20:00心霊「核廃棄物を一瞬で無害化」ノーベル賞科学者の発明はウソか、本当か!? 推進派も反対も完全に勉強不足、これを読んでから物を言え!のページです。原発、レーザー、福島第一原発、粒子加速器、久野友萬、放射性核廃棄物などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで