フェイスブックはもうすぐ死人だらけのSNS「デッドフェイスブック」になる! 3000万人が登録から8年以内に死亡
死者ばかりが街中を徘徊する戦慄の近未来ホラー『ウォーキング・デッド』が描く世界には恐怖しか覚えないが、近い将来にはSNSなどのネット空間も“死者”ばかりになることが指摘されている。例えばフェイスブックは今後50年以内にアクティブなユーザーよりもすでに亡くなった人々のアカウント数が上回ってしまうというのだ。
■3000万人のフェイスブックユーザーが登録開始から8年以内に死去
ご存知のように、フェイスブックなどのSNSのユーザーには事実上の“休眠”ユーザーも少なくない。そしてその中にはかなりの割合で実際に亡くなっている方々のアカウントも含まれている。
こうしたノンアクティブユーザーの数が今後のフェイスブックにおいてとてつもない数字になることが英オックスフォード大学の研究で指摘されている。
フェイスブックのアカウントの当事者が亡くなった場合、親族などがそのアカウントを停止したり引き継いだりすることが理想だが、実際は多くはそのまま放置されることが多い。こうした“故人アカウント”の数が今後増え続けていく一方なのである。もはや「フェイスブック」ならぬ「デッドフェイスブック」とでも表現すべきか。
「歴史上これまでにないほどの広大な人間の行動と文化のアーカイブが一カ所に集められています。このアーカイブを管理することは、ある意味では私たちの歴史を管理することです」と研究チームのデイビッド・ワトソン氏は語る。
研究者らはこれまでのところ、オンライン“故人アカウント”のマクロ的および量的側面を調べた研究はごくわずかしかないことを指摘している。そうした影響が例えばフェイスブックで今後どのような様相を見せるのか予測することも必要であるということだ。
現在、SNSには少なくとも月に1度は利用するアクティブユーザーが世界で23億人以上いるといわれている。ひと月の利用が1回以下の“準アクティブユーザー”を含めればかなり多い数字になることが見込まれる。
その一方で、何年ながら亡くなっている方々も多く、推定では、約3000万人のフェイスブックユーザーが登録開始から8年以内に死亡していることが示唆されるということだ。そこで研究チームは今後のユーザー構成がどのような様相を見せるのかを2つのシナリオで分析したのだ。
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