5000年前の人骨が大量出土、エグすぎる一家虐殺法が判明! 破壊された頭蓋骨が… ヤムナヤ人が犯人か!?=ポーランド
ポーランドのコシツェ村の近くで、4800年前の先史時代の埋葬地が見つかった。研究者たちの分析によって、女性と子どもたちの無残な最期が浮かび上がってきた。
■紀元前2800年に虐殺されて葬られた人々
「PNAS(米国科学アカデミー紀要)」誌で発表された論文によると、紀元前2800年頃にこの集落は急襲されたと考えられている。
そこに丁寧に埋葬されていた人骨は大規模な拡大家族のものであり、埋葬したのは彼らをよく知る人々であることを示していた。
そしてそれらの人骨は全て、暴力によって砕けており、自然死や病死ではないことも示していた。最も多かったのは頭蓋骨骨折であり、これは頭部への打撃による損傷が死因だったことを示唆している。そしてこれは故人が戦闘で殺されたのではなく、捕獲され処刑されたと推測されるという。
そして奇妙なことに、この悲劇的な埋葬地には成人男性は含まれておらず、人骨は成人女性と子どもばかりだったのだ。
調査分析結果によると、墓の中には4つの核家族が埋葬されていた。それらは母親とその子どもたちで、密接に関連した親族が隣同士に葬られていた。母親は幼い子どもを抱いて葬られ、その兄姉が並んで置かれた。これらは明らかに、死んだ人々をよく知る者が家族関係に従って慎重に墓に入れたと思われる。
例えば、墓の中で最も年長の女性は、彼女の2人の息子の近くに埋められており、一方、30歳から35歳の女性は、10代の娘と5歳の息子と埋められていた。
研究者たちは父親が出かけている間に、その妻子が虐殺されたと考えている。父親が旅、おそらく狩猟から戻った時に、自分の家族が敵グループの手によって虐殺されているのを見つけたのだろう。
虐殺された家族を埋葬した人々の心の痛みは、彼らがどのように遺体を並べたかに表現されている、と研究者らは考えている。
ゲノム解析の結果、ここに埋められていた人々は農民で、インド・ヨーロッパ語族の球状アンフォラ文化の一族であることを示す多くの副葬品が発見された。球状アンフォラ文化は、縄目文土器文化以前の時代で、この前後2つの時代の人々は異なる祖先を持つこともわかっている。
紀元前2880年頃に起こった虐殺の原因を特定することはほぼ不可能だが、この殺戮が、縄目文土器文化が勢力を拡大していた時期に起きており、他の競合グループとの紛争の犠牲になったことは十分考えられると研究者は述べる。資源の奪い合いによって集団虐殺が起きた可能性もあるという。
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2024.10.02 20:00心霊5000年前の人骨が大量出土、エグすぎる一家虐殺法が判明! 破壊された頭蓋骨が… ヤムナヤ人が犯人か!?=ポーランドのページです。墓、虐殺、骸骨、考古学、ポーランド、遺跡、三橋ココ、球状アンフォラ文化、ヤムナヤ文化などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで