悪趣味・鬼畜・90年代サブカル議論に最終結論! バカの一方的な批判に打ち勝つための雑誌『バースト・ジェネレーション』

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『ディープ・コリア』/K&B

ケロッピー「昨今の90年代サブカル議論は、昨年2018年5月、ヘイトと90年代サブカルの関連性を主張する『実論・レイシストしばき隊』の著者・野間易通が、『NHK ニッポン戦後サブカルチャー史 深掘り進化論』などで知られる宮沢章夫とトークイベントで対談したことからネット上の話題となっていった」

辻「『バースト・ジェネレーション』に出ている『ディープコリア』問題ですね」

ケロッピー「そこに『女子という呪い』を出版した雨宮処凛が、 SNS上での女性のセクハラ告発運動 #MeToo と90年代サブカルの関連性を指摘して、『「 より鬼畜な方が偉い」という価値観に満ちていた』 という誤解を招く書き方をしたことから議論が迷走していくことになった」

辻「そこら辺の流れを踏まえて、ロマン優光さんが『90年代サブカルの呪い』を出されたわけですね」

ケロッピー「そうなんだよ。僕らとしては、『バースト・ジェネレーション』を作ったこと自体が90年代サブカル議論に対する回答だったわけだけど、みんながそれを購入して読んでくれるわけじゃないでしょ。いま、SNS上で炎上する議論の問題は、ともするとツイッターの140ワードくらいの情報だけで、いいとか、悪いとか、勝手に判断を下してしまうから」

辻「90年代の大きなサブカルチャーの流れから、炎上ネタを探そうとすれば、いくらでも見つけられますしね」

ケロッピー「でも、ネット上の批判は、内容を理解しないで一方的に批判してくる。ロマンさんは、それを『バカに見つかる』と表現しているけど」

辻「真摯な批判や反省的な批評であればともかく、ネット上の罵詈雑言は無視すればいいと思いますけど」

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ロマン優光氏

ケロッピー「でも、知らないところで批判された上に、なかったことにされちゃうのは困るでしょう。だから、物質的に『バースト・ジェネレーション』を出現させる必要があったんだよ。そして、その創刊号を作っているときから、90年代サブカル議論をもっと大きく取り上げたらどうかという意見もあったけど、僕ら自身が当事者だから、まずは自分たちが何者で何をやってきたのかということを見せていかなければならなかった」

辻「客観的な視点が必要だってことですね」

ケロッピー「だから、このタイミングで『90年代サブカルの呪い』が登場してくれたことは、僕らにとっても追い風なんですよ」

辻「あらためて当時を辿り直す上でも非常にいい本でした」

ケロッピー「『BURST』については、90年代当時から批判はあった。でもさ、あの頃は賛否があったら、『じゃあ、自分も読んでみよう』って、その雑誌を買ったじゃない。その上で褒めるなり、貶すなりしてきたらいいわけ。でも、ネット時代には、実物も知らないで一方的に批判して、なかったことにする。そういうやり方はカルチャーをつぶしていると思うんだよね」

辻「そうですね。実物を読めば『これは悪趣味、これは鬼畜』みたいな単純な切り捨てができるものではないことが分かるはずですから」

ケロッピー「もうひとつは、前編で話したように、日本では出版業界がカルチャーのゆりかごだったわけ。でも、いま出版業界は弱くなってしまって、ゆりかごになり得ないんだよ。『バースト・ジェネレーション』も物資的に出現させたものの、そこを母体にカルチャーを育てるほどの体力はない」

辻「物理的に育てるということは難しくても、ミームの伝承を行うことはできると思ってますし、やらなきゃまずいでしょ、という思いもあります。歴史との繋がりを欠いたカルチャーはただの趣味ですから。僕がいま芳賀書店と組んでHagazine でやろうとしていることも、カルチャー史の再編集みたいな部分でもあるので」

ケロッピー「そうだよね。いろいろな困難があってもやっていくしかない。とにかく、『バースト・ジェネレーション』第2号がしっかりとハジけれらるのかどうか。皆さん、引き続きの応援をお願いします!」
(続きは、今年9月発売『バースト・ジェネレーション』第2号にて)

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『バースト・ジェネレーション』(東京キララ社)2000円+税

『バースト・ジェネレーション』(東京キララ社)2000円+税
創刊号絶賛発売中! 第2号は2019年9月初旬刊行予定!!

文=ケロッピー前田、文=辻陽介/ウェブマガジン『Hagazine』 編集長

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