川崎殺傷事件容疑者岩崎隆一の“大量殺人雑誌”は「マーダー・ケースブック」か!? パリ人肉事件やマンソン…雑誌よりヤバい“押収結果”も

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画像は「デアゴスティーニ」より引用

 この雑誌は当時大変な人気を集めたが、1997年の神戸連続児童殺傷事件で犯人の少年が読んでいたと報道されたことも影響したのだろうか、96巻で発行を終わる。デアゴスティーニは人気のあるシリーズを再販することもあるが、週刊マーダー・ケースブックについてはこれまで一度も再販されたことはない。

 岩崎容疑者は包丁4本を携帯し、事前に手袋をはめるなど、周到に準備を行っていた。見つかった雑誌がその参考になっていた可能性は否定できない。しかしながら、たった2冊の雑誌が見つかった程度で犯行動機を推理するのは、言うまでもなく無理が多すぎる。岩崎容疑者より多数の書籍・資料を自宅に抱えている者など珍しくもないが、その圧倒的多数は善良な市民である。同様のことは部屋から発見されたというゲーム機にもいえる。今時、ゲーム機の一台や二台、どこの家にもあるのではなかろうか。

 今回の家宅捜索の結果で注目すべきは、見つかったものより「なかったもの」の方ではなかろうか。信じがたいことだが、岩崎容疑者はパソコンもスマートフォンも持っていなかったという。昨今では事前にSNSに犯行声明を載せることも珍しくないし、警察も検索結果や書き込みの内容を動機の解明の参考にするという。彼がなぜインターネットを使っていなかったのかは不明だが、ゲームや雑誌より、その孤立が事件に影響していたことは確実だろう。

 インターネット上では「無敵の人」というキーワードでもっともらしい解説が行われるなど、推理合戦が繰り広げられている。しかし、今回の事件で犯人の動機を解き明かすことは無意味であり、推理することすらあまり意味がないかもしれない。唯一真相を知る岩崎容疑者はすでに死亡しており、我々はその答えを知る由もない。どうしたらこのような事件から子供を守れるか、それだけを考えたほうがよほど有益だろう。

参考:「NHK」、「産経新聞」ほか

TOCANA編集部

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