これはやばい! 鹿児島の『霧島天狗館』がディープすぎてジワる! 館長が25年以上集めたお面と謎の似顔絵…

 他にもアジアや中南米など海外のお面も飾られている。木の根をそのまま髪の毛やヒゲに利用して作った中国の翁の面はとてもよくできていた。

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 アフリカのコンゴの面も、諸星大二郎のマッドメンに出てくるそのまんまの雰囲気がとても良い。マッドメンはパプアニューギニアが舞台だから(オーストラリアの北東あたり)、アフリカ大陸のど真ん中にあるコンゴからはだいぶ離れているが、同じ赤道あたりの暑い国だから発想が似るようだ。

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 ちょっと欲しくなったが、こういうのは家に持って帰ったとたんに

「なんでこんなの買っちゃったんだろう……」

 と後悔する類の物品だ。というかそもそも売り物じゃないから買えないけども。

 旧霧島町長は面に取り憑かれているから、そこそこの額を積んでも売ってくれなさそうである。

 様々な面が並んでいて、見ていて飽きない館だが、僕が一番気になったのはは、面と面の間などに貼ってある、似顔絵だった。

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 芸能人を鉛筆でデッサンしたような作品なのだが、どう見ても素人の絵である。誰が描いたのかは、書かれていない。取り憑かれた元町長だろうか? それとも元町長のお孫さんだろうか?

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 先日亡くなった桂歌丸や北島三郎、ジャパネットたかたの元社長など特徴的な顔をした人は何とか分かるのだが、ほとんどの絵は誰だか分からない。絵心のない人が、写真を見ながらマジメに丁寧に描きました!! というのがビシビシ伝わってくる。こういう微妙な絵を見るのは実に楽しい。最後の方は似顔絵ばかり見ていた。トレーディングカードにして販売して欲しいくらいだ。

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 出口には天狗ストラップや面などお土産を売っていた。あんまり魅力的な商品はなかったので、ぜひ売上げアップのために似顔絵のトレカを制作して欲しいと思った。

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文・写真=村田らむ

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