「米軍がIS兵士を救出」報道のヤバさとは!? 米国VSイランの“フェイクニュース戦争”は“核戦争”に繋がる…軍事専門家が解説!

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画像は「getty images」より引用

――事実だと言える部分はありますか?

塩原 タリバンと「イスラム国」の対立は事実です。対立の要因は2点あるかと考えます。

・単に新興勢力であるアフガニスタンの「イスラム国」が、既存の勢力であるタリバンに疎まれている。

・「イスラム国」はイラクのアルカイダをその前身とし、後にアルカイダの系統から離脱して建国を宣言した経緯を持つ。一方、タリバンは9.11後もビンラディンを匿う等アルカイダに親和性の強い組織であり、アルカイダを巡っても対立軸を見いだせる。

――タリバン、「イスラム国」とアメリカの関係はどうなのでしょう?

塩原 アメリカとタリバンは、9.11以降は敵対関係にあります。和平協議はたびたびされていますが、決着がついておりません。

 アメリカと「イスラム国」は、「イスラム国」の前身となるイラクのアルカイダ以来、敵対関係にあります。

 ですから、アメリカ、タリバン、「イスラム国」の三者は全て互いに対立しているのです。そのことからも、米軍が「イスラム国」の兵士を救出したというのは信じられません。

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画像は「getty images」より引用

――米・イランのフェイクニュース合戦が招く最悪のシナリオはどのようなものでしょうか?

塩原 このままフェイクニュース合戦が続けば、双方の世論が硬直し、「開戦やむなし」との雰囲気を作りかねないと思います。核戦争も視野に入ってくるでしょう。

 どうやらFARS通信の報道はフェイクニュースの可能性が濃厚のようだ。ただ、ネット上では同記事を疑いなく信じてしまっている人も見受けられる。そういった人々が、米・イラン双方で増えていけば、いずれ戦争ムードが高まっていくことは必然だろう。今後も双方から発信される情報は、慎重に吟味する必要がありそうだ。

参考:「FARS通信」、ほか

TOCANA編集部

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