「米軍がIS兵士を救出」報道のヤバさとは!? 米国VSイランの“フェイクニュース戦争”は“核戦争”に繋がる…軍事専門家が解説!

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画像は「FARS通信」より引用

 今月22日、イランメディア「FARS 通信」が驚愕のニュースを報じた。なんと、タリバンに包囲された「イスラム国」の兵士を米軍が救出したというのだ。

「アフガニスタン東部のクナール州で包囲されていたダーイシュメンバーを地方司令官も含めて米軍兵士がヘリコプターで“救出”したことをタリバンの武装集団が声明で発表した、とPressTVが報じた」(FARS 通信)

・「US Troops ‘Saved’ Daesh Terrorists, Leaders form Taliban Siege in East Afghanistan」(FARS通信)

 同記事によると、タリバンはクナール州で「イスラム国」掃討作戦を行っており、上記の事件が起こったのもその最中だったという。

 このニュースが真実であれば、米軍はイスラム国を支援しているということになるが、本当だろうか……? そこで、トカナ編集部は軍事研究家の塩原逸郎氏に真相を聞いた。

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画像は「getty images」より引用

――このニュースは真実なのでしょうか?

塩原逸郎氏(以下、塩原) FARS通信と記事内に引用されているPressTVはいずれもイラン政府系メディアですので、「米国とISISが裏で繋がっている」という陰謀論をプロパガンダとして流布することで、米国を貶めようとする狙いがあるのでしょう。米軍は拘束したISIS要員を救出したのではなく、取り調べや軍法会議にかける目的で輸送した可能性があるにもかかわらず、それを針小棒大に取り上げているか、一からフェイクニュースを作成したか、いずれかであると考えております。

「フェイクニュース合戦」に関しては、既に米側とイラン側の双方で発生しています。先日私がトカナに寄稿した「米無人機撃墜」の記事にも書きましたが、この時も米側が「領空侵犯はしていない」という主張を行ったのに対し、イラン側は「領空侵犯機を撃墜した」と主張しました。米・イランいずれかが嘘を言っているのが現状です。

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