歯石除去で四肢切断、顔面まで失った男！ 昏睡3カ月、記憶喪失も… 恐すぎる悪夢の歯科治療！＝英

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　血液検査が明確な敗血症を示していることがわかった時には、既に手遅れであった。敗血症は、数時間以内に人を死に至らしめ得る恐ろしい疾患である。

　トムは昏睡状態に陥り、数カ月後に意識を取り戻したが、自分の過去について何も思い出せなかった。トムは当時を振り返って言う。「目が覚めた時、ベッドの隣には美しい女性がいて、生まれたばかりの赤ちゃんを抱いていました。そして、彼女は私の妻だと自己紹介しました」トムは全ての記憶を失い、自分の過去について再学習しなければならなかった。

　トムとニック夫妻には、新生児のフレッドの他に長女のグレースがいたが、トムが目覚めた後何週間も、グレースはトムを自分の父親と認めなかったと言う。それほどトムの風貌と態度は変化していたのだろう。

　トムは、「幼いグレースに、『その人は私のパパではない』と言われ、私は打ちのめされました」と話す。

　彼が病院から退院した時、ニックは彼を介護するために仕事を諦めなくてはならなかった。一方、トムは身体の不自由さ、そして義足（義肢）に慣れず悩んだ揚げ句、重度のうつ病に陥った。

　また家族はトムの病気中に事業を失い、家を売り、夫人の母親と住むために引っ越すことを余儀なくされていた。2016年、トムとニック夫妻の心痛むストーリーは、女優ジョアン・フロガット主演で『Starfish』（日本未公開）という映画にもなった。

 
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