不動産執行人は見た! 死人・ゴミ屋敷だけじゃない精神的瑕疵物件の実態!
どうやらこの部屋は詐欺グループのアジトとして利用されていたようだ。
債務者の妻は逮捕されてからの債務者と連絡を断っているようで、刑務所への面会にも足を運んでいない。既に弁護士を通じた離婚手続きも進めており、今後は実家で両親とともに子育てをするという。
念のため、債務者の妻に事件前に債務者が近隣住民と起こしたトラブルや部屋の使われ方を聞いてみたが、「知らない」「わからない」の一点張りで詳細が語られることはなかった――。
もちろんこれらを「瑕疵」として3点セット(物件明細書・現況調査報告書・評価書)に記すべきなのかという点が議論の的となったのだが、債務者の逮捕が別の県内である点、当該物件への傷みや周辺環境悪化に寄与しているわけではない点、事件の報道から当該物件の住所が容易に特定できるわけではない点などから記載は見送られることとなった。
「過去には犯罪組織のアジトだった物件ですが、気にせず定価でご購入ください」
こんなことを言われて「そうですね」と定価で買ってくれる人も少ないとは思うが、今回ご紹介した事例のように“過去に何事もなかった平和な中古物件”として市場に放流される物件も少なくない。
「精神的瑕疵」としてどこまでを気にして、どこから気にしないか。
「瑕疵」の基準は人それぞれ。アナタが今暮らしている物件や土地、本当に過去を遡ってもアナタが気にする「精神的瑕疵」のなかった物件と言い切れるのだろうか。
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2024.10.02 20:00心霊不動産執行人は見た! 死人・ゴミ屋敷だけじゃない精神的瑕疵物件の実態!のページです。犯罪組織、ニポポ、不動産執行、暗黒物件、アジト、精神的瑕疵、不動産執行人などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで