「並行宇宙へのポータルを開く」実験が進行中! 研究者「パラレルワールドに鏡のような世界が存在」
なぜこのような誤差が出てしまうのか? 2018年、米カリフォルニア大学サンディエゴ校の素粒子物理学者ベンジャミン・グリンスタイン氏らは、中性子の一部は崩壊するときに陽子以外の粒子――観測できない暗黒物質になるのではないかという仮説を提唱した。だが、この仮説を証明する実験結果は得られていない。
そこでブルサード氏らが注目したのが、ロシア・ペテルスブルグ核物理研究所のアナトリー・セレブロフ氏が唱えた、中性子は時々鏡の世界に入り込んでミラー中性子に変わるという仮説だ。ミラー中性子は観測できないので、中性子の寿命が違って見えるというのである。
オークリッジ国立研究所には85メガワットの原子炉があり、必要な中性子は簡単に用意でき、実験そのものは一日あれば可能だという。実験で最も難しいのは、中性子が鏡の世界へのポータルを通り抜けるということを、他の懐疑的な物理学者たちを納得させるだけの結果を得られるかどうかだ。また、スイスのポール・シェラー研究所でもこの仮説を裏付けるための補完的な実験が行われる予定で、今年の夏の終わりには実験結果の解析まで終了する見込みだという。
我々のすぐ隣にあるという並行宇宙へのポータルを、果たして実験で開くことはできるのだろうか? 朗報を期待したい。
参考:「NBC」「Quanta Magazine」ほか
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2024.10.02 20:00心霊「並行宇宙へのポータルを開く」実験が進行中! 研究者「パラレルワールドに鏡のような世界が存在」のページです。米国、最新研究、並行宇宙、鏡の世界、中性子などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで