遂に「あげまん菌」の存在が確認される! 西洋医学から民間療法まで、すべてミックス「和合医療」の陰山康成医師にインタビュー
――なるほど、本当に幅広いのですね!
陰山 現代医学は心身二元論が主流でした。しかし、細胞や遺伝子、さらに腸内細菌の研究など、研究の単位が極小化するほど、従来の分断された考え方ではなく、精神論まで考慮する必要性が出てくるのです。
――陰山先生のクリニックでは腸内細菌の検査を処方されていますが、腸内細菌について詳しく教えてください。昨今、腸内細菌が性格や脳に影響を与えるという研究結果もありますよね? 活発なネズミと臆病なネズミとの腸内細菌を入れ換える実験を行ったら、活発なネズミが臆病になり、臆病なネズミが活発になったとか。
陰山 はい、腸内細菌が性格や脳に影響を与える、という研究は確かに存在します。ネズミだけではなく人間についても、自閉症や鬱病の患者さんは腸内フローラのバランスが崩れています。また、昨今では、子宮ではたらく善玉菌である『あげまん菌』なる菌まで発見されました(笑)。
――それはスゴいですね! そんな部分にも腸内細菌が関わっていたとは(笑)。
■国によって全然違う、ホメオパシーへの考え方
――ところで、「和合医療」ではホメオパシーの考え方も取り入れているとの事ですが、昨今では特に医療業界でホメオパシーへの風当たりが強いですよね。陰山先生ご自身は、どのようにお考えですか?
陰山 日本は(不確かなものとして)批判されていますが、世界に目を向けると、ホメオパシーを「おばあちゃんの知恵袋」のように日常に根付いた知恵として考えている国も多いですね。
私が留学しておりましたイギリスには、王立のホメオパシー専門病院が4つもあります。イギリスでは医療費が無料なので、ホメオパシーも無料で受けられます。ドイツでは「波動」の研究が進んでいて、「EAV」という人体の波動の流れを調べる機器の研究も進んでいます。 ちなみに「EAV」とは、「Electro Acupuncture according to Voll」の略で、ドイツ人医師のフォル(Voll)博士が1950年代に打ち立てた医療体系のことです。「EAV」による診断は、まず経穴(=経路に属する体のツボ)の電気伝導性(電気の流れやすさ)を測定します。それによって、弱っている経路や臓器がわかるのです。このEAVを扱う医師は、ほぼもれなくホメオパシー治療を用います。ヨーロッパの国々では、ホメオパシーが日本における漢方よりも日常的に処方されますし、風邪薬より効くと考える人も多いのです。
ただし、私どもの医療機関では、レメディー(※)をダイレクトに処方しているわけではありません。その考え方に共感しつつも、安易に薬物に頼らず、個々人に最適なものを処方する医療を心掛けています。また、人間がもつ自然治癒力(医学用語ではないが)を最大限活性化することにも注力しているのです。
※ 植物・動物・鉱物・病原菌などを薄めてつくられるホメオパシー独自の薬
――世界に目を向ければ、日本の考え方のほうが珍しいのですね。
陰山 そもそも、ホメオパシーの考え方は少なからず近代医療に採用されています。代表格はワクチンです。ワクチンも病原体の抗原性を利用して体に耐性を作るものですから。
ホメオパシー薬のほとんどは、海外にあるいくつかの業者で生産されます。しっかりした製造元でつくられたホメオパシーであれば、処方の選択枝の1つにするべきだと思います。少なくとも、医学界で権威をもつ組織が一刀両断にして拒絶するのはバランスが取れていません。ホメオパシーは、効果があることも効果がないことも科学的には証明されていないのですから。
――なるほど、日本では医師会の利権も強いですから、なおさら風当たりが強いのかもしれませんね。ところで、お酒やタバコ、大麻など(依存性があるもの)が心身の健康に与える影響に関するご見解をお聞かせください。
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2024.10.02 20:00心霊遂に「あげまん菌」の存在が確認される! 西洋医学から民間療法まで、すべてミックス「和合医療」の陰山康成医師にインタビューのページです。遺伝子、ロボット、ワクチン、大麻、ビッグデータ、ホメオパシー、波動、和合医療、レメディー、腸内フローラ、EAV、FMTなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで