「牛乳のひみつ」炎上のアニマルライツセンターのヤバい真実とは!? 肉フェス炎上も…過激エコテロリスト列伝!

 この事件についてARCは現在、公式サイトでこう説明している。

〈この事件への前代表理事の関与は、アニマルライツセンターの他のメンバーには何も知らされないままおこなわれたもので、アニマルライツセンターとしての関与はなく、他のメンバーは逮捕も起訴もされていません。〉

〈当時も現在もアニマルライツセンターとSHACにはそのような関係はまったくありません。〉

ARC公式サイト「順天堂大学から実験に使われる犬を盗み出したという事件があったと聞きました。真相を教えてください」より引用

 まるで団体としての関与はなくSHACとの協力関係もなかったかのような言い分だが、これは大ウソ。

 SHACのメンバーは当時、順天堂大学を含む日本の5つの大学に侵入し、動物実験のビデオを持ち出すなどした。SHACはその活動結果のレポートを公表していたが、当時、アニマルライツセンターは自らのウェブサイトに、このリポートを日本語訳した「日本の5つの大学の動物実験の実態が明らかに!」(https://web.archive.org/web/20021127140254/http://arcj.info/vivisection/uni/uni.htm)を掲載していた。組織としての活動でもなくSHACとの協力関係もないかのようなアニマルライツセンターの説明は、さすがに無理がある。

「牛乳のひみつ」炎上のアニマルライツセンターのヤバい真実とは!? 肉フェス炎上も…過激エコテロリスト列伝!の画像3
画像は「web.archive.org」より引用

 このアニマルライツセンターも、ウェブサイトでヴィーガン食を推奨し、一見、ヴィーガン団体のように見える。しかしもともとは、ヴィーガンや菜食の運動ではなく、動物愛護運動のみを掲げていた団体だ。

 web.archive.orgで確認すると、SHACのレポートが掲載された2002年当時のアニマルライツセンターのウェブサイトは、動物実験やペットに関する内容ばかり。菜食はおろか畜産批判のコンテンツすらなかった。2004年に「工場畜産」というコーナーが新設され、養鶏場批判を始める。2005年に「肉食を考える 肉食.com」というタイトルの別サイトを開設して畜産批判を本格化させる。このサイトでようやく、「今日からできること」として「ベジタリアンレストランに行く」「ビーガン(完全菜食)になってみる」という言葉が登場する。翌2006年に別サイト「ベジガイド」を開設してベジタリアンやヴィーガンの飲食店情報を掲載。このサイトへのリンクが、ARCのウェブサイトのトップに掲載された。

 ARCは1987年から活動を始め、1999年にNPO法人化。ウェブサイトは少なくとも2002年から存在していたが、「ヴィーガン化」したのは2006年以降だ。それからすでに13年が経過しているし、後発にヴィーガンを名乗る資格はないなどというのもおかしな話だから、ARCを「ヴィーガン団体ではない」というのは無理がある。しかしARCにおいて「ヴィーガン」は後付けの装いであることは間違いない。

人気連載

深夜の国道に立つ異様な『白い花嫁』タクシー運転手が語る“最恐”怪談

深夜の国道に立つ異様な『白い花嫁』タクシー運転手が語る“最恐”怪談

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.16 20:00心霊
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.02 20:00心霊
深夜のパチンコ屋にうつむきながら入っていく謎の男達と不思議な警察官【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

深夜のパチンコ屋にうつむきながら入っていく謎の男達と不思議な警察官【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.09.18 20:00心霊
奇妙な風習…“引っ張り合う”魂が集う墓地に佇む老婆【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

奇妙な風習…“引っ張り合う”魂が集う墓地に佇む老婆【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.08.07 20:00心霊

「牛乳のひみつ」炎上のアニマルライツセンターのヤバい真実とは!? 肉フェス炎上も…過激エコテロリスト列伝!のページです。などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで