「今週、11%の確率で巨大地震が発生する」米で地震学者が警鐘! 深海魚も打ち上がって本気でヤバい兆候!

■科学者の見解

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『予知と前兆』(近未来社)

 このような深海魚と地震の関係に関しては、実は日本の多くの科学者によって真剣に研究されてきた。よく知られているのは、「お魚博士」として知られた魚類学者・末広恭雄東京大学名誉教授(1904~1988)だ。1963年11月11日から数日間、伊豆新島・大島近海で群発地震(最大M4.7)が発生したが、教授は地震の2日前の朝に新島で全長6mのリュウグウノツカイが捕獲されたことをきっかけに研究を重ね、地震前に深海魚が見せる行動を全面的に研究すれば地震予知に役立つと確信を持つに至った。

 また、地震予知の研究で知られる著名な地球物理学者の力武常次(つねじ)東京大学名誉教授(1921~2004)も、著書『予知と前兆』(近未来社)で、魚類の前兆例を多数挙げている。1968年8月6日に豊後水道でM6.6、最大震度5の地震が起こる4カ月前に八幡浜(愛媛県)でリュウグウノツカイが獲れたという報告を紹介し、「地震発生前に、深海魚が予兆を感じて生息場所を離れたのかもしれない」と書いているのだ。

 さらに、生体電位と地震前兆学の国際権威である鳥山英雄・東京女子大学名誉教授は、2011年12月21日に静岡県牧之原市の静波海岸にリュウグウノツカイが座礁したとき、なぜ打ち上げられたかと聞かれ、「おそらく、プレートが動きひずみができたことによって起こった、電気反応によるものと思われます。【中略】リュウグウノツカイはその電気にショック反応を起こして、今回打ち上げられたのでしょう」(Pouch 2012年1月10日付)と答えた。

 その11日後となる2012年1月1日、鳥島近海でM7.0、最大震度4の地震が発生した。震源から370kmという距離のため、東海大などの統計データでは除外されているが、筆者が収集したデータと比較すると、この規模ならばあり得るだろう。参考までに、深海魚の出現が地震の前兆だったと思われる過去の事例を表にまとめておく。

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 このように、そうそうたる科学者諸氏が、なぜ深海魚が打ちあがるのかという点も含めて、長年にわたって真剣に研究を行ってきたが、それは「迷信」を一生懸命研究してきたと切り捨てることが正しいというのだろうか?

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