音楽フェス会場では「全員の脳が同期」していると判明か!? 最新研究が音楽セラピーの間”患者と医師の脳が同期”していたと発表!
長かった梅雨も明け、夏フェスの季節がやって来た。今月28日にフジロックフェスティバルは終了したが、8月に入ってからはサマーソニック東京&大阪、ライジング・サン・ロックフェスティバル、ROCK IN JAPAN FESTIVALなど大型フェスが目白押しである。
ところで、こうしたフェスでは音楽を通してアーティストとオーディエンスの一体感が生まれるものだが、実際に音楽には脳を同期させることがこの度明らかになった。
英紙「Daily Mail」(7月25日付)によると、英・アングリア・ラスキン大学のJorg Fachner教授らの研究により、音楽療法中に患者と治療者の脳波が同じ活動状態を示したことが実験で分かったという。
・「Brain scans reveal that patient and doctor’s brains SYNCHRONISE during music therapy」(Daily Mail)
クラシック音楽が流れている診察室で、患者と治療者双方に脳波(EEG)を測る装置を装着してもらい、セッションを行った。その最中、患者は家族の重い病について話していたが、あるタイミングで患者の脳波が深いネガティブな感情からポジティブな感情へ変わり、その直後には治療者の脳波も同じ活動を見せたというのだ。
Fachner教授らが、脳波スキャンのデータと治療映像、会話の書き起こしを比較検討したところ、患者と治療者の脳が同期していたことが分かったという。さらに、実験後のインタビューで両者ともに「治療がうまくいっている」と感じる瞬間があったと語ったとのことだ。
「音楽療法における試金石的な研究になりました。音楽療法家は治療中に感情の変化や患者との繋がりを感じると報告してきましたが、我々は脳波を測定することでそのことを実証したのです」(Fachner教授)
また、脳に変化が起こるのは治療のどの局面かが分かることで、会話でのコミュニケーションに困難がある患者を治療することに役立つのではないかとFachner教授は語っている。
どうやら音楽は本当に一体感をもたらす効果があるようだ。音楽が世界共通語というのもあながち間違いではないのかもしれない。今後のさらなる研究に期待したい。
参考:「Daily Mail」、ほか
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