瞑想者が脳波を競うマインドフルネス・バトル開催! 世界最静の「瞑想バトル」誰にもこの解脱は止められない!

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画像は「Getty Images」より引用

 ストレスフルな社会に対する一つの対処法として、瞑想マインドフルネスの効用が説かれて久しい。海外ではスマートフォンと連携してマインドフルネス状態を支援・記録するデバイスが人気を集めているのだが、最近ではそれらを利用した「競争的瞑想」も提唱されており、今年2回目となるバトルトーナメント大会が開かれたという。

マインドフルネス・バトル」とでもいうべき新機軸を打ち出し、大会を主催しているのはオルタナティブメディア「Mashable」である。マインドフルネスや瞑想の最新情報を扱う「March Mindfulness」というシリーズの一環として、2018年に初めての瞑想大会が開かれた。そもそもマインドフルネスと競争という組み合わせに大きな矛盾と無理があるような気がするが……。

 さておき、瞑想でどうやってバトルするのか? 座禅を組んで空を飛び口から火を吐いて相手にぶつけたりする光景を思い浮かべた方には残念だが、この戦いはそんな肉体や技による野蛮なぶつかり合いではない。

 この対戦は瞑想用ツールとして海外で人気のある「Muse」というヘッドセットを身につけて瞑想し、瞑想状態を維持できた時間を競うという実に平和的なものである。

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対戦の様子。画像は「Mashable」より引用

 Museは脳波を感知して記録する機能を持ち、使用者の脳波が静かな瞑想状態に入ると5秒おきに鳥のさえずりの音を発し、デバイスと連動したアプリにその回数が記録される。トーナメントでは5分間に何度鳥のさえずりを記録できたかが競われ、これまでの世界記録は59回だという。

 今回のバトルトーナメントには2つのグループが参加した。一つは米シリコンバレーで瞑想アプリを制作・配信しているCalm社の従業員によるグループ、そしてもう一つは1937年にインドで設立されて現在は世界中で活動しているNPO団体「ブラーマ・クマリス」の一支部である。

 最初の試合はサンフランシスコにあるブラーマ・クマリスの瞑想センターで行われた。意外なことに(?)、ブラーマ・クマリスの人々は競争的側面にはあまり興味がなく、単にイベントとしての面白さからこのトーナメントに参加したようだ。ここではブラーマ・クマリスの8人が対戦し、その勝者が後日、Calm社グループの勝者と対戦することとなる。

 この日の試合で特筆すべきは、Olgaが最初の試合で出した21回という記録と、Sukanyaが二回戦で出した22回という記録だろう。だがOlgaは続く試合で1-7という惨敗を喫し、Sukanyaは三回戦で17-4で負けた。緊張や周囲の期待の中で瞑想し、マインドフルネス状態に入る難しさを示した結果といえよう。ブラーマ・クマリスの代表はOlgaとSukanyaを退けたベテランのJoaoに決まった。

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