「ダークマター」は人間の肉体を切り裂くことができる!? ダークマターブリッツ(暗黒物質弾)の正体と兵器化の可能性!

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画像は「getty images」より引用

 宇宙空間の約27%は「ダークマター(暗黒物質)」、約68%は「ダークエネルギー」が占めているとされる。実に宇宙の95%に上るが、その存在を示す直接的な証拠はまだ発見されていない。

 そもそもダークマターとは、銀河の回転スピードが「観測されている物質」だけのデータから計算された速度よりも速いことから、「宇宙空間には目に見えない物質があって、重力を及ぼしているに違いない」という想定のもと考案された仮想物質だ。仮想物質ではあるが、すでにダークマターを組み込んだ「Λ-CDMモデル(ラムダ・コールド・ダークマター・モデル)」という宇宙モデルも存在し、物理学者はこのモデルと実際の観測データの折り合いをつけようと日々奮闘している。

 だが、ダークマターは存在しない方が良いかもしれない。この度、ダークマターの恐ろしい性質が明らかになったのだ。

 科学ニュース「Live Science」(7月26日付)によると、ダークマターの塊であるダークマターブリッツ(暗黒物質弾)は、人体を切り裂くほど破壊的だということが最新の研究で判明したという。

・「‘Dark Matter Bullets’ Could Tear Through the Human Body, Wild New Study Suggests」(Live Science)

 ダークマターは原子よりも小さい物質であるが、それが凝集した「巨視的ダークマター」なるものが宇宙空間に潜んでいると考えられている。理論上、巨視的ダークマターは物質に直接影響を及ぼし、たとえば、人間がその影響を受ければ致命的なダメージを被るとのことだ。

 7月15日に「arXiv」に掲載された論文「Death by Dark Matter(ダークマターによる死)」の執筆者である米・ウェスタン・リザーブ大学のジャグリット・シン・シドゥ氏によると、「(暗黒物質弾)との衝突は、銃傷に匹敵する」という。

 とはいえ、「そんな怪我を負った人はこれまで存在しないのだから、ダークマターは存在しない」とも言えそうだ。このことはシドゥ氏も可能性の1つとして認めているが、まだダークマターは見つかっていないだけだと仮定し、ダークマターの検知に人体を使う方法を提案している。

 巨視的ダークマターは小型の惑星ほどのサイズで、それが生み出すエネルギーは莫大なものだという。人体が触れれば、一瞬で肉を溶かし風穴を空けてしまうとのことだ。そんなものがあればの話であるが、将来的には軍事兵器として応用される可能性があるとも。

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 だが、科学ニュース「Futurism」(7月26日付)によると、2012年に発表された先行研究では、ラドンや宇宙線など他の自然物質から受ける放射熱量と比べれば、暗黒物質のそれは無視できるレベルであるため「(暗黒物質との衝突は)人体に無害である」と結論付けられているという。

 ところで、暗黒物質の存在を疑問視する物理学者も多い。たとえば、オランダ・アムステルダム大学の物理学者エリック・ヴァーリンデ教授は、ダークマターを想定しない「ヴァーリンデの重力仮説」を提唱している。

 たとえ、暗黒物質が存在したとしても、できれば無害であって欲しいものだ。

参考:「Live Science」、「Futurism」、ほか

編集部

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