認知症患者も音楽の記憶だけは失わないことが判明! 懐メロで記憶が劇的回復…!

■音楽が認知症患者の生活の質を改善する

 アルツハイマー病は人々を混乱状態に陥らせる傾向があるのだが、今回の研究は、音楽が実際にアルツハイマー病の“霞”から人々を救い出し、しばしの間ではあるにせよ正常な状態に戻すことが可能であることを示すものになった。

 “音楽の力”が発揮されたこの現象は以前から観察されてはいたのだが、これまで本格的に研究されることがなかった分野であった。

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画像は「Wikipedia」より

 観察された中で最も有名なケースの1つは、ヘンリーさんの身に起きたことだ。ヘンリーさんは青春時代によく聴いた“懐メロ”ソングを聴くとしばらくの間、認知症の症状から脱することができるのだ。

 老人ホームで余生を過ごすヘンリーさんはそれまで大部分の時間を車椅子に乗ってうなだれたまま過ごしていて、職員の呼びかけにもあまり反応することがなかった。

 しかしある日、職員がiPodとヘッドホンでヘンリーさんの若い頃の流行歌を聴かせてみたところ、鼻歌を唄いながら聴き入り、生き生きとした様子を見せ、ヘッドホンを外してからは職員の質問にも答えるようになり、ついには歌を唄いはじめたのである。まさに“音楽の力”がいかんなく発揮された瞬間だ。

「今日、認知症は雪だるま式に増大していて社会の負担になっています。アルツハイマー病の治療法になるからと、音楽を演奏しようとまでは言いませんが、症状をより管理しやすくし、ケアの費用を減らし、患者の生活の質を改善する可能性があります」とジェフ・アンダーソン准教授は語る。

 もちろん認知症の方々ばかりでなく、我々の普段の生活の中でも“音楽の力”はさまざまな活用が可能だろう。音楽を味方につけて生活を豊かにしたいものだ。



参考:「Big Think」、ほか

文=仲田しんじ

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