政府に潰された伝説の大麻雑誌『BURST HIGH』元編集長が語る! ヤバすぎた大麻特集と『噂の真相』デスクの金言とは!?

――編集者と小説家の黄泉比良坂を彷徨う「BURST」元編集長・ ピスケンこと曽根賢の“死ぬまで忘れられない体験”を綴る連載「無軌道狂気の回転男」シリーズ

★今、若者の間でバックナンバーが高額で売買されているという伝説の大麻専門誌『BURST HIGH』の思い出を編集長が激白その3★

<その1:雑誌誕生まではコチラ>

<その2:編集に関わった人々の話>

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 今回は『BURST HIGH』の発行「前夜」の思い出を語ってみたい。

 本誌である『BURST』は読者から、タトゥー雑誌やパンク雑誌、死体の載っている雑誌、エロ実話誌、悪趣味雑誌等と呼ばれていた。つまり、まったく、私の編集方針に節操がなかったのである。とにかく他の雑誌に載っていないネタを読者へ提示するしか、『BURST』には生き残るすべはなかったからだ。

 しかし、そうそうビックリ・ネタはころがってはいない。もはや手を出していない分野は1つしかなかった。

「ドラッグ」

 それもヘロインやクラックや覚醒剤じゃなく、まずはソフト・ドラッグである日本でも身近な「大麻」である。当時編集長だった私は、『BURST』でドラッグ特集をやろうと考えたのだ。

 しかし日本には「大麻取締法」という「悪法」が厳然としてある。へたに読者へ大麻を進めるページを作れば、「教唆」という題目で、発禁どころか、私と発行人であるコアマガジン社長の逮捕も十分ありえる。日本では未だに大麻は「麻薬」だからだ。

 しかし「やれば売れる」という確信があった。じゃあ、やろう。躊躇はなかった。

 さっそく私は、32ページのオールカラー「大麻特集」を企画した。1番の目玉は、北海道の自生大麻「道産子」のルポであった。ちょうど秋で「刈入れ」のシーズンだったのである。

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