政府に潰された伝説の大麻雑誌『BURST HIGH』元編集長が、狂った現場を語る!覚醒剤、コカイン、MDMA、LSD…次々と逮捕されるライター

――編集者と小説家の黄泉比良坂を彷徨う「BURST」元編集長・ ピスケンこと曽根賢の“死ぬまで忘れられない体験”を綴る連載「無軌道狂気の回転男」シリーズ

★今、若者の間でバックナンバーが高額で売買されているという伝説の大麻専門誌『BURST HIGH』の思い出を編集長が激白その2★

<その1:雑誌誕生まではコチラ>

BURST HIGH (バースト・ハイ) vol.11


『BURST HIHG』という「限りなく犯罪に近い」雑誌を編む際、その連載陣を選ぶとき何が1番大切かといえば、「人を売らない」人物を選ぶことだった。

 それは私の勝手な“1番”なわけだが、でもまあ、官憲に対しても、仲間に対しても、それが1番のリスク回避であることは、あなただって理解してくれるだろう。

 選びは簡単だった。それまで本誌『BURST』で付きあった「文系不良」たちに、人を売るような奴はいなかったからだ。それにみんな「ドラッグに寛容」な男たちばかりである。

 それでも私は選んだ彼らにいちいちかました。

「あのさあ、おれオマワリに荒い取り調べを受けたら、簡単に名前を出すよ。でもさあ、そんな船頭の泥船に乗ってくれない?」

 こう喧嘩売られて「嫌だよ」と言う男の子はいないものだ。むろん全員即決OKであった。ただしその人数はスタッフを含め10数人である。さすがに人を売らない男なんてそうそういない。

 私はといえば、なに自分のことは棚に上げていたのである。何かあったら、その時は尻をまくって逃げりゃいいやと気楽に考えていたのであった。

 ここではっきりといえば、大麻専門誌『BURST HIGH』のメンバーに、大麻愛好家は数人であった。

 みな「速い」人ばかりだったのである。中には「クサなんてかったるい。シャブや酒のほうが断然いいよ」という男もいたくらいだ。

「じゃあ、編集長のお前はどうだったんだ?」

 はい、語りましょう。

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