IAEA天野之弥事務局長は米・イスラエルに「暗殺」された!? イラン報道、東京五輪中に米中戦争の懸念も…!
先月18日に国際原子力機関(IAEA)事務局長の天野之弥氏(72歳)が死去していたことが明らかになった。健康問題により亡くなったと言われているが、ここに来て、イラン「タスニム通信」(7月24日付)が、アメリカとイスラエルによって暗殺されたと報じ、にわかに暗殺説が浮上している。
・「Sources Raise Possibility of Israeli Assassination of Amano」(Tasnim News Agency)
同記事によると、トランプ政権とイスラエルは天野氏に対しイランが核合意に抵触していることを糾弾するよう執拗に求めていたが、それに天野氏が応じなかったことが原因だという。
天野氏がアメリカのイラン政策に関して不満を抱いていたことは「FNN PRIME」(7月31日付)も報じている。かつて外務省天野氏の同僚だった外交評論家の岡本行夫氏は、「イランはIAEAのルールを守り国際合意を守っている。北朝鮮に比べれば善玉なのに、アメリカは悪玉を持ち上げ、トランプ大統領は北朝鮮を抱きしめイランを蹴っ飛ばす。イランも北朝鮮も同じで、差は付けないという。そもそもこの出発点がおかしいのではないかと天野さんは思ったのではないか」と、生前天野氏が残したメモ書きについてコメントしている。
こうした両者の対立からタスニム通信は天野氏暗殺の十分な理由をアメリカは持っていたと考えているようだが、鵜呑みにはできない。タスニム通信はイランの政権に近いメディアであり、敵対しているアメリカとイスラエルを貶めるために自分たちにとって都合の良いニュースをでっち上げている可能性も否定できないからだ。
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