「重力もダークマターも実在しない」ヴァーリンデの重力仮説が100年ぶりの物理学革命へ! 全てはエントロピーなのだ!

 同研究を率いた博士課程に在籍するマーゴット・ブラウアー氏によると、ヴァーリンデの重力仮説も従来の理論とほぼ同じぐらい正確であることが分かったが、同説は“自由な変数”(ダークマター)を用いていないため、従来の理論よりもシンプルであるという。

 ところが、知的情報サイト「Big Think」(8月14日付)によると、2017年のプリンストン大学の研究で、矮小銀河の時点速度に関してヴァーリンデの重力仮説に反する証拠が得られたため、ヴァーリンデ教授は仮説を急いで発表すべきではなかったという批判が巻き起こったという。

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画像は「getty images」より引用

 しかし、本人は全く意に介していない様子で、そのような批判は理論物理学の発展の仕方を理解していないからであり、「新しいアイデアは少しずつ順を追って精緻化されテストされなければならない」と語っている。

 また、ライデン大学の理論物理学者クンラート・シャーム博士によると、「懐疑的な人々の意見とは反対に、ヴァーリンデ教授の仕事は真剣に受け止められている」とのことだ。ヴァーリンデの重力仮説はすでに大きな影響力を持つようになっているようだ。

 実際、ヴァーリンデ教授は2011年にオランダ科学研究機構(NWO)から、オランダ最高の科学賞であるスピノザ賞を授与されており、論文の引用回数も700回を超えているという。

 現在、ヴァーリンデ教授は自説をブラッシュアップした待望の新論文を準備中だ。完成の暁には「全ての疑問が取り除かれる」と自信をのぞかせている。100年越しの科学革命がもうすぐ到来するかもしれない。今後も注目だ。

TOCANA編集部

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