”培養肉とハラル” ― 拡大しまくる人工肉ビジネスを外国人投資家が暴露 「日本に極秘研究チーム存在」人肉も…!?
こう話すクウェンザロ氏はイスラム教徒であり、現在ハラル食品関係の事業に大きな投資をしている人物だ。ムスリムの間では酒や豚肉の飲食が禁じられているが、調理の過程でも酒や豚肉の混入がないことや、食の許される動物でも聖職者の祈りとともに苦痛のない方法で屠殺する規定など、イスラム法が守られている品質保証がハラル認証だ。厳格なイスラム教徒が日本旅行をした場合、入れる飲食店はハラル認証された店だけということになっている。しかし、世界に16億人以上がいるとされるムスリムの食は大きな市場でもあり、先日は牛丼チェーンのすき家の運営会社が、マレーシアでハラル認証の飲食チェーンを買収したほどである。
インドネシアは9割がイスラム教徒だ。日本では東南アジアの途上国のひとつに見えるだろうが、国土面積は世界14位、人口4位。ASEAN本部を持ち、東南アジアで唯一G20の参加国でもある。経済成長率は6%ほどを維持、今後の成長が見込まれる一方、食糧問題に直面している。自給率が低下、工業化の促進で若者の農業離れが進み、地震や噴火など災害時の食糧難も深刻だ。そこでクウェンザロ氏は着目するのが培養肉だという。
「ある研究機関では、牛や羊の細胞を使った豚肉風の培養肉が作られていて、ムスリムが食べられなかったポーク料理もハラル認証を受けられる可能性があります。培養肉さえあれば、日本のトンカツや中華のチャーシューを再現して、ハラル認証の料理にできるんです」(クウェンザロ氏)
ひとつのビジネスチャンスとしてのハラルがあるわけだが、「大きな問題が2つある」という。
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