「この世はクリエイターが作った仮想ゲーム。証明した瞬間にシャットダウン」学者も賛同、シミュレーション仮説の最先端

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画像は「getty images」より

 VR技術の進化とともに虚構と現実が入り混じる世界が今後到来すると言われているが、この現実世界も1つの大きなヴァーチャル・リアリティかもしれない。世界中の科学者・哲学者が、我々の存在やこの宇宙は超知性を持つゲームクリエーターが生み出した仮想ゲームだと指摘しているのだ。

 英紙「Daily Star」(9月15日付)が、スウェーデン出身の哲学者ニック・ボストロム氏の言葉を引用している。

「我々が見ている世界はある意味“リアル”と言えますが、リアリティの根源的なレベルには到達していません」(ボストロム氏)

 ボストロム氏は「シミュレーション仮説」の代表的支持者の1人である。彼は論理的な推論から、この世はシミュレーションである可能性が高いことを導き出した。

 ボストロム氏によると、次の3つのシナリオのうちのひとつが真実であるという。

1、全ての文明は技術的に成熟する前に絶滅した。

2、十分に成熟した技術を持った全ての文明はシミュレーション装置を作る興味を失った。

3、我々人間は実際にコンピュータ・シミュレーション上で生きている。

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ニック・ボストロム氏。画像は「Daily Star」より

 この宇宙だけでなく、無数の宇宙が存在するとするマルチバースを前提にすれば、シナリオ1はあり得そうもない。また、物理学者が宇宙の進化シミュレーションを繰り返していることを考えれば、知的生命体が歴史のシミュレーションに興味を持つことは間違いないだろう。よってシナリオ2もあり得そうもない。すると残るのはシナリオ3となる。

 ボストロム氏は、シミュレーション内の住民もシミュレーション技術を開発したとすれば、シミュレーション内シミュレーションが生まれ、仮想現実が入れ子状に続いて行くという。だとすれば、確かに「リアリティの根源的なレベル」にはいつまでも到達できないだろう。

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