世界７大恐怖スポット「韓国・南陽精神病院」廃墟に村田らむが潜入！ 精神病患者の脳内世界絵、「ここは危険…」不気味な英文メッセージも

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　2019年3月に『コンジアム』という韓国のホラー映画が公開された。精神病院の廃墟に撮影に入った男女が怖い目に合うという、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』的なモキュメンタリー作品である。

　韓国では公開15日で観客動員数256万人を突破という大ヒットになった。これは、韓国ホラーでは『箪笥』に次ぐ、歴代２位のヒットだ。

　この作品の最大の特徴は、舞台になっている精神病院の廃墟が実在するという点だ。この場所はアメリカのCNNが選ぶ世界鳥肌７大スポットに選ばれた場所だ。

　ちなみに日本では軍艦島と青木ヶ原樹海が選ばれている。廃病院ひとつで、軍艦島や樹海と競っているとはなかなかすごい。

「それはぜひ見てみたい」

　と思ってかなり昔に足を運んだことがあったのだ。

　その精神病院がある場所は、ソウル市から南東方向に移動した場所にあった。韓国に詳しい同行者が一緒だったので、彼に頼って、バスを使って現場の近くまで行った。

　大体の地域までは分かったが、正確な場所までは分からなかった。しかたなくバス停でタクシーをひろい、ちょっと柄の悪い運ちゃんに精神病院の場所まで行ってくれるよう頼んでみた。

「精神病院の廃墟？　ああ、あるね。入院患者が次々に死んだとか、院長が逃げたとか、言われてるね。どうだろう？　ウソじゃねえかな？　もうずいぶん前に廃病院になったけど。その後も、幽霊が出るだとか、入った人がいなくなったとか言われてるね。本当かどうか知らないけど」

　と色々話してくれた。そして施設の近所まで送ってくれた。精神病院の廃墟は山の中にあるらしい。

「ここから行けるよ」

　と降ろされた場所はただの山だった。大丈夫か？　と思いながら山をしばらく登ってみた。

 
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