日本某所に存在する「包茎サークル」団体メンバーに取材！ 参加の掟、男性器包み込みの儀、女性包茎も…

• 
• Xでポスト
• 

■衝撃的大家族の現役の長

　そして最後に、クニオさんといえば、《家族愛の人》なのである。

　ある日、クニオさんのエロ写真コレクションを見ていると、山の岩肌のような荒廃した風景の中で、金髪の女性とまぐわっているクニオさんの写真があった。

「ちょっとー、この女の人、誰ですか？」

「ああ、これ母ちゃん」

「えっ、外人じゃないんですか!?」

「母ちゃんに金髪のカツラ被せてヤッてるの」

　そう、ここまで好色でありながら、クニオさんは奥さんを誰よりも愛している「奥さんマニア」なのだ。

　70歳を超えてからも、処女と童貞で交じわったその人である奥さんを週2～3のペースで抱き続けた男、それがクニオさんだ。

「俺は母ちゃん好きだからね～」

　そんな奥さんとの間に授かった子供は計12人、孫は26人、ひ孫は5人だという。

　しかも、その子供の中には4人の養子がいるという。

　なんでも、夫婦ともに子供が好きで、大きくなるとまた欲しくなってしまうという性分だというが、それにしてもな人数である。

　そして、その教育がまた奮っているのだが、以上に挙げたようなマニアックエピソードは全て開陳してるのだという。

「どうせそのうちわかるんだから、全部わかるようにしてるのよ。トイレに行けば『スナイパーEVE』（自らのインタビューが掲載されたSM誌）が並んでるし、貰い子の戸籍もテレビの横に置いてすぐ見れるようにしてあるの」

　包茎界の巨人でありながら、家族には何事も包み隠さない教育方針なのである。

　聞くところによればご子息も家業を継いでいるらしく、その教育は立派な効果を上げているのだろう。

　しかし、クニオさんの家族愛はそこだけに止まらない。

　昨年会った時に「また子供ができちゃってさ……」と浮かない顔で話してきたクニオさん。

　こっちは「凄いですね！」とその現役ぶりを祝う他なかったのだが、よくよく考えれば奥さんはクニオさんと同い年。70歳を超えて子供を産んだ…!?

　しかし、そのニュースは凄いどころではなかった。

「お母ちゃんの妹の子供だから姪っ子かな、それにできちゃったんだよ……」

「…………なにやってるんですか！」

「その姪っ子はさ、後継ぎを期待されて嫁入りしてた子なんだけど、全然子供ができなくて向こうでは針のむしろだったのね。で、そうしてるうちに旦那さんが早死にしちゃって、もう居場所がなくて、いじめられて出戻ってきたんだよね」

「それは大変ですけど……」

「で、うちにしばらくいたんだけど、元気出させようと思って“おじさんのオチンチン見る？”って聞いたのよ」

「まさか……」

「それでヤッちゃってね」

「えぇ～！」

「でもさ、１回だけだよ。で、そのまましばらくしたらさ、母ちゃんから“アンタ、あの子とヤッたでしょ！”って言われてさぁ」

「ええぇ～!!」

「“できちゃったじゃない！”ってその姪っ子に子供ができたってことお母ちゃんから聞いたんだよ。あれはホントにビックリしたねぇ～」

「そりゃそうですよ（笑）。で、どうしたんですか？」

「いまはみんなと一緒に暮らしてるよ。嫁さんも“しょうがないわねえ、一緒に育てるよ！”ってさ、まあ俺の子だもんねぇ」

　というわけで、クニオさんの一番下の子供は、姪っ子のお腹から生まれたのである。

　クニオさんも姪っ子さんも凄ければ、産ませてさらに一緒に住んで育てた奥さんも凄い。

　そして数年前、最愛の奥さんが息を引き取ったことを受けて、姪っ子さんと結婚したというクニオさん。

　今の時代ではトラブルやスキャンダルになりかねないこの一連の流れも、クニオさんから聞けばただのいい話にしか聞こえないから不思議なものである。

　考えてみれば、我々の社会の基本となっている婚姻やそこにまつわる全てのモラルは戦後教育や近年のグローバリゼーションによるものが大きい。

　かつての日本がクニオさんのような豪傑で満ち溢れていたとは到底思えないが、彼のように自らの嗜好を包み隠さずその人生を謳歌している存在も 、決して異常事態ではなかったのかもしれない。

文＝福田光睦

福田光睦の記事一覧はこちら

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

 
• 前のページ
 
• 1
 
• 2
 
• 3

関連記事