小惑星「2006 WH1」がクリスマス5日前に地球衝突!? 人類滅亡か…サンタクロースは廃業へ!
今年は「クリスマス中止のお知らせ」が宇宙からやってくるかもしれない。ちょうど2ヶ月後のクリスマス直前、小惑星が地球に接近、衝突する可能性があるという。クリスマスの祝祭を前に、人類は小惑星衝突による滅亡の淵に立たされてしまうのか……。英「Express」(10月23日)付が報じている。
・Asteroid terror: NASA spot mammoth space rock to hit Earth’s orbit five days before X-mas (Express)
今年12月20日に地球に衝突する可能性があるのは、小惑星「216258(2006 WH1)」である。直径540メートルほどと米国の世界貿易センタービルと同じくらいの大きさで、時速約4万3千キロの速さで地球に向かっている。
小惑星の進路はヤルコフスキー効果の影響を受ける。これは小惑星の熱放射が不均一なために日々微小な力が加わり、その軌道までも変化させるというもので、小惑星の形状や自転軸なども関わるため、その影響を正確に計算するのは難しいという。だが今回、この効果を加味した上でより詳細な軌道が予測され、このような報道に至ったようだ。
この小惑星216258(2006 WH1)は、地球衝突のリスクを示すトリノスケールではまだ評価されていない。しかし、地球に衝突した場合に大きな脅威となる可能性があるのは直径35メートル以上の小惑星といわれており、この小惑星が万が一地球に衝突した場合、人類の存亡に関わる大災害になるのは想像に難くない。その場合、クリスマスどころではなくなったサンタクロースは廃業に追い込まれることになるだろう。
NASAや欧州宇宙機関(ESA)は、この216258(2006 WH1)のような地球に脅威となりうる地球近傍天体(NEO)を監視し、随時情報を公開している。現在のところ、2万個以上の小惑星や彗星がNEOと推定されているが、最も危険視されているのは小惑星「アポフィス」である。先日もトカナでお伝えしたが、一部の専門家はアポフィスが今後10年以内に地球に衝突して大惨事を引き起こすと警告を続けている。
まるで年末年始の盛り上がりに水をさすために訪れるかのような小惑星であるが、人類が楽しいクリスマスを迎えられることを祈るばかりである。
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