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東京オリンピックと“同時期”に南海トラフ巨大地震の可能性！ 2020年は地震の“当たり年”か、過去データでガチ判明！

2019.10.27 16:40

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・黒潮大蛇行が“発生していない”期間に起きる

　次は法則2に関して、過去の黒潮大蛇行の発生期間と南海トラフ巨大地震の発生日を並べる。（1854年以前には黒潮大蛇行の発生が知られていないため、それ以降のデータとなる）

【大蛇行】1854年（開始・終了月不明）
【南海】1854年12月23日：安政東海地震（東海道沖の巨大地震）　M8.4
【南海】1854年12月24日：安政南海地震（南海道沖の巨大地震）　M8.4

【大蛇行】1934年3月1日～1944年前半（約11年間）
【南海】1944年12月7日：昭和東南海地震　M7.9
【南海】1946年12月21日：昭和南海地震　M8.0

【大蛇行】2017年8月～20XX年

※ 【南海】＝南海トラフ巨大地震、【大蛇行】＝黒潮大蛇行

　いかがだろう。1854年時点で継続していた黒潮大蛇行が何年に発生し、1854年の何月に終息したかは記録が存在しないが、南海トラフ巨大地震発生のタイミング（12月23、24日）を考えれば、地震前に終息していた可能性は高いだろう。やはり、黒潮大蛇行の存在が南海トラフで起きる巨大地震を「抑制」している可能性がありそうだ。原因はわからないが、筆者の推測では、海水温と何らかの関係があるのではないかと考える。というのも、黒潮大蛇行の発生中には、蛇行している領域で「冷水隗」と呼ばれる海水温が低い部分が生じる。この冷水隗こそ、巨大地震の発生を抑制する何らかの役割を担っているのではないか。

・さらに恐ろしい傾向が！

東京オリンピックと同時期に南海トラフ巨大地震の可能性！ 2020年は地震の当たり年か、過去データでガチ判明！の画像3 — イメージ画像：「Getty Images」

　それだけではない。前述の黒潮大蛇行と南海トラフ巨大地震のタイミングを詳しく分析すると、さらに驚くべき法則性が見えてくる。それは、「南海トラフ巨大地震は黒潮大蛇行が終息した直後に起きる（場合によっては終息の直前も）」ということだ。たとえば、昭和東南海・南海地震の場合、11年間も続いた大蛇行が終息して約9カ月後に東南海地震が起きた。これを加味すると、次に南海トラフ巨大地震が発生するタイミングは、現在発生している黒潮大蛇行の終息から数カ月以内ではないか？

■最新の黒潮大蛇行の予測

　そうなると目下の問題は、現在発生中の黒潮大蛇行がいつ終息するかという点に絞られる。国立研究開発法人の海洋研究開発機構（JAMSTEC）が主宰するウェブサイト『黒潮親潮ウォッチ』では、黒潮大蛇行がいつ終息するかという予測を毎週発表している。最新の長期予測によると、大蛇行を生じさせる冷水隗の強さの指標が弱くならず、少なくとも今年12月下旬までは終息せず続行するようだ。そうなると、今年のうちに南海トラフ巨大地震が発生する可能性は低いものとなる。

東京オリンピックと同時期に南海トラフ巨大地震の可能性！ 2020年は地震の当たり年か、過去データでガチ判明！の画像4 — 画像は「黒潮親潮ウォッチ」より引用

　では来年はどうか？法則1に照らし合わせて2020年1～2月には発生の可能性が残されるものの、大蛇行がこのまま続行する見込みと予測されているため、可能性は低い。その後、3～6月の期間は過去に南海トラフ巨大地震が起きていないため、同様に可能性は低いとみなす。すると、可能性が高まるのは来年7月以降となる。つまり、来年前半に黒潮大蛇行が終息した場合、ちょうど東京オリンピックが開催される2020年7月24日～8月9日の前後に南海トラフ巨大地震が襲ってくる可能性も十分に考えられるということだ。

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