タイムスリッパーは実在した!? リアル『JIN-仁-』としか考えれない史実が発覚!
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クーニーが初めて公の場に姿を現したのは、1896年のベルリンの大産業博覧会で保育器を展示した時ですが、それ以前にどこで何をしていたのか一切の記録が見つかっていません。ベルリンの大産業博覧会当時は1860年生まれの36歳を自称していましたが、後にコニーアイランド遊園地で見世物小屋を始めたときは1870年生まれと自称しています。もし1870年生まれだとすると、1896年のベルリン博覧会時点では26歳ということになってしまい、医師としては若すぎます。
そして、高名な医大教授の孫弟子というクーニーの華々しい経歴が全て嘘だったことで、インキュベーターが本当にタルニエ教授の発明なのかも疑問視されています。
ベルリン大産業博覧会の開催当時、すでにタルニエ教授は隠居していて翌年には死亡しており、50歳のピエール・ブディンが博覧会に参加した記録はありません。
タルニエ教授は当時からすでに非常に高名な人物でした。名門医大の権威ある教授であり、タルニエ鉗子など現代でも使用されている医療器具の発明者であり、当時は懐疑的にみられていたゼメルヴァイスの消毒を徹底的に導入して、パリの妊婦の死亡率を激減させました。これらの功績を称えられてタルニエ教授の著書はフランス産婦人科医の標準ガイドラインとなり、パリのアサス通りには現在も記念碑が残っているレベルの名医です。
そんな偉大な人物が発明したインキュベーターが長年注目されず、受け入れられなかったというのもおかしな話で、タルニエ教授がインキュベーターを発明したという証拠やパリ医大で使用していた記録もありません。
そもそも、タルニエ教授がインキュベーターの発明者だと主張していたのは、当時からクーニーだけでした。現在では世界中で使用されている道具にも関わらず、インキュベーターの真の発明者は誰なのか、今なお謎に包まれているのです。
■正体はタイムスリッパー?
しかし、偽医者と呼ぶにはクーニーの医学知識は当時の水準を遥かに上回る物でした。彼は未来からタイムスリップしてきた小児科医だったのではないでしょうか。インキュベーターはタイムスリッパーのクーニーが未来から持ち込んだとしか思えないのです。
その場合、タイムパラドックスが起きており、インキュベーターには発明者が存在しないということになります。
本当にインキュベーターの名前の由来がキュゥべえなんじゃないかと疑いたくなってきます。
前述の通り、クーニーの生年月日は時期によりバラつきがあり、1860~1870年まで10年も幅があります。1860生まれだとすると没年齢は90歳になってしまい、当時としては異例の長寿な上、80歳を超えても遊園地で見世物小屋を開催していたことになります。現代基準で考えても異常なほど丈夫な高齢者です。
生年月日はどの説を採用しても活動期間が異常に長く、クーニーのミステリーになっています。
もしも、タイムスリッパーなら実年齢はもっと若かったのかもしれません。
彼の偉業は「コニーアイランドの奇跡」(Miracle at Coney Island)という本にまとめられているので英語が読める人にはお勧めです。
参考:「Cony Island History Project」、「Wikipedia」ほか
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