【ドヤ街】覚せい剤の町・西成で見つけた「ヤバすぎる張り紙」5つ! コンビニにありえない注意書き、壮絶事件…村田らむ取材!

 実際、麻薬の取引は目に見える場所でやっていた。少し裏通りを歩くと、ゴソゴソと売人らしき人と労働者らしき人が取引している。売人らしき人には10代に見える幼さの残る若者もいた。
 ホームレスに話を聞くと、数人から

「今はおとなしくなったよ。昔はドヤのカウンターで売ってたよ。シャブ。みんな買ってたね」

 という話を聞いた。

 すごい話である。ほんとかな? と思っていたのだが、2015年にドヤが覚せい剤密売の拠点として悪用されているとして、西成内にある簡易宿泊施設(無許可)が警察に捜査されていた。同年1月に覚せい剤違反容疑で逮捕された男女8人がそのドヤを覚せい剤の密売拠点にしていたという。

 ドヤの人たちは積極的に加担はしてなかったけど、今でもドヤと覚醒剤は密接した関係なんだなと驚いた。

 しかしシャブをするのはドヤだけではない。自宅でもする。

 西成内にある事故物件(人が亡くなった物件)を探していると、とある古い文化住宅「G」に行き着いた。

 1982年、「G」の2階に住む無職の47歳の男性は夫婦喧嘩から逆上し、台所から20センチの刺身包丁を持ってきて妻の胸を刺した。そして止めに入った11歳の息子も刺した。

 そのまま外に飛び出して、隣の部屋に住む夫婦を刺した。

 その様子をみて「救急車を呼ばなくては!!」と大騒ぎになってしまった部屋に飛び込み食事をしていた住人を刺した。

 たまたま出勤しようと部屋を出た女性の顔面を切りつけ、女性の悲鳴を聞いて部屋から飛び出してきた女性の父親を刺した。

 結局、妻、隣部屋の妻、食事をしていた住人、女性の父親の4人が亡くなった。

 ……ビックリするくらい壮絶な事件である。

 アパートの写真を撮っていたら、

「おい、なんや!!」

 と、オッサンに怒鳴られて、ちょっとパニックになって慌ててその場を離れた。

 西成を拠点に生活するホームレスのオッサンの中にはコツコツとお金をためて、定期的に覚せい剤を買っているという人もいた。家がなくてもシャブはやるのだ。

 覚せい剤を打ったあとは、テンションが上って自転車で他県まで行ったりするそうだ。シャブの力、恐るべしである。

 僕が西成に通ってホームレスの本を作っていた2000年代初頭は、西成内に掘っ立て小屋のような屋台がたくさんならんでいた。売っているのは、チーズとか缶詰とか保存食が多かった。酒もワンカップとかである。美味しくもなけりゃ、愛想もない。

「どういう客が来るんだろう? やっていけるのかな?」

 と思っていたが、実は覚せい剤を取引していたそうだ。

 2009年萩之茶屋地域にある屋台が、取り壊撤去されるさまは、ニュースになっていた。

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