遺体は燃やさず「溶かして下水に流す or 肥料にする」葬儀が間もなく主流へ! 温暖化対策に最適、超エコな“水の火葬”が素晴らしい!

 気候変動につながる温室効果ガスの排出量削減は、現在の人類が直面する待ったなしの緊急課題だ。一部の専門家からは、現在の火葬がメインになっている葬式の在り方を見直す動きが出てきている。

■今後メジャーになる“水の火葬”とは

 故人を葬送する手段として、日本ではもちろん、現在の先進国の多くで火葬がメインになっている。しかし考えてみれば、凄まじい火力が要求される火葬では、二酸化炭素も大量に放出される。エコフレンドリーな社会を目指す上で、火葬が環境に及ぼすネガティブな影響が無視できなくなっているのだ。

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「National Geographic」の記事より

 そこで米・ワシントン州シアトルの斎場「People’s Memorial Association」のディレクター、ノラ・メンキン氏は火葬のオルタナティブとして、あまり知られていない「アルカリ加水分解(alkaline hydrolysis)」による葬送を提案している。

 “水の火葬”とも呼ばれるこのアルカリ加水分解葬は火葬の10分の1しか二酸化炭素を排出しない。つまり火葬がアルカリ加水分解葬に置き換わることで、二酸化炭素排出量が90%削減できるのだ。

 そもそも火葬もまた、これまでは土葬よりも環境に優しい葬送と見なされてきた経緯もあるのだが、問題はそのエネルギー消費だ。1回の火葬で乗用車2台分のガソリンタンクに匹敵する燃料を消費するという。地球温暖化の防止のために本格的な取り組みが求められている中、今や火葬の習慣も見直されるべき時期に来ているようだ。

 メンキン氏は今後、アルカリ加水分解葬の人気は急激に高まると確信しており、環境問題に関心のある人々の多くが生前にアルカリ加水分解葬を希望する意思を表明することになるという。

 メンキン氏によれば、アルカリ加水分解葬の酸化炭素排出量は、従来の火葬の約10分の1であり、火葬と同じようなプロセスを経るものの、それほど加熱する必要はなく、ほとんどの作業を行っているのは水の力であるという。

 “水の火葬”であるこのアルカリ加水分解葬は、熱、圧力、水、灰汁(アルカリ液)を使用して遺体を溶かす技術だ。このプロセスそのものからはまったく二酸化炭素は排出されない。

 アルカリ加水分解で遺体のほとんどは液化するのだが、骨はきわめて脆い白いリン酸カルシウムとして残るという。したがって遺骨や遺灰に準じたものを残すことができる。

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「Daily Mail」の記事より

 液化した遺体を下水に流したり、あるいは肥料として土壌に撒くことは、アメリカとイギリスの多くの地域ですでに合法になっているという。メンキン氏によればアルカリ加水分解で液化した遺体はすでに優れた肥料として一部の農地で活用されているということだ。この“水の火葬”がメジャーになる準備は着々と整いつつあるようだ。

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