「ネコの表情は熟練すれば読み取れるようになる」最新研究で判明 ネコは表情で語っていた
しかしその一方で、参加者の13%は正答率75%以上をマークしていた。この13%の人々はほとんどが獣医や猫の専門家で、ネコと接している時間が長い人々であった。彼らの存在はネコには表情があり、我々は学習すればネコの表情を読み取るできることを示すことになる。
「ネコは表情で語っています。あなたが本当に熟練していれば、表情を読み取ることができます。一部の人にそれができるということは、ネコに表情があるということですが、きわめて読み取りにくいことを意味しています」と、ゲルフ大学の行動生物学者であるジョージア・メイソン氏は語る。
参加者の属性を勘案していると、参加者の4分の3を占める女性は男性よりもやや高い得点を獲得する傾向が見られた。また若年層のほうが年配の人よりも正答率はやや高かった。
■動物の表情を理解する研究が盛んに
長らく科学者たちは、人間は他人の感情を判断する際に、笑顔、眉を上げる、眉をひそめるなどの顔の動きに大きく依存していることを理解している。
実験に使われるマウスが、実は痛みを感じる時に顔をしかめていることが突き止められた2010年の研究以来、研究者たちは動物の表情を理解することにますます関心を寄せるようになったのだとメイソン氏は話している。
いくつかの研究はイヌの表情に焦点を当てているという。しかし、メイソン氏と同僚は、ペットとしての人気にもかかわらず、ネコの表情に関する過去の査読済みの論文を1つだけしか見つけられなかった。その研究はネコの痛みの表現に焦点を当てていたのだが、メイソン氏はネコの表情に痛みを表現するもの以外も当然あると考えたことが、今回の研究の動機である。
メイソン氏と彼女の同僚は、人々はイヌりもネコとの結びつきが少なく、飼育に手がかからない傾向があるため、今回の研究結果は価値があると言及している。一部の人々がネコの表情を検知できるという証拠は、ペットの飼い主と獣医スタッフがネコをよりよく理解するのに役立つツールの開発につながる可能性があるということだ。
喉をゴロゴロ鳴らしていたり、威嚇していたりする時のネコの感情はわかりやすいが、微妙なネコの表情から“ネコの気持ち”を察することができてこその愛猫家なのだろう。
参考:「Science Alert」、「Daily Mail」ほか
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