音楽を聞いた「がん細胞」が9分で死滅… 非物質科学の治療が超進展! 想いや祈りの物理作用も証明へ!

■非物質科学による“パラダイムチェンジ”

 ドラムや太鼓などの打楽器は、世界中のどの文化にも存在するといわれている。ドラムがこれほどユニバーサルであるのには、何か生物学的なメリットがあるからではないかと考えた科学者もいた。

 2014年に「Journal of Huntington’s Disease」で発表された研究では、遺伝性疾患のハンチントン病患者への2カ月間のドラム演奏で患者の認知機能が向上し、脳の白質に構造的変化が起こったことが報告されている。特に左右の前頭前野をつなぐ脳梁の機能が向上していたという。

 2011年のフィンランドの研究では、認知療法として音楽に触れる機会を与えられた脳卒中患者の回復が改善されたことを報告している。また別の研究では、脳損傷または脳卒中によってしゃべることが困難な患者には、話すことよりも最初に歌のレッスンをすることで、回復が早くなることが示されている。ちなみに音楽が脳卒中後の脳の治癒を促進する現象は「ケニー・ロジャース効果(Kenny Rogers Effect)」と呼ばれている。

音楽を聞いた「がん細胞」が9分で死滅… 非物質科学の治療が超進展! 想いや祈りの物理作用も証明へ!の画像3
「Wired」の記事より

 さらに「Evolutionary Psychology」に掲載された2012年の研究では、音楽(歌、踊り、太鼓)の活発な演奏がエンドルフィンの放出を引き起こしていることが突き止められている。しかしながら受動的に音楽を聴くだけではあまり効果はなく、共に歌い、踊り、楽器を演奏することでエンドルフィンの放出が活発になるということだ。

 このように、その効果が確かめられている“音楽療法”を突き詰めていくと、物質ではないものを扱う“非物質科学”へとたどり着く。そしてこれまでに行われた非物質科学研究の中でも興味深いのは、人間の“想い”が水に影響を及ぼし、美しい結晶を形成するという仮説を証明する実験である。

 純粋知性科学研究所(Institute of Noetic Sciences)の主任研究員であるディーン・ラディン氏と“波動”で有名だった故・江本勝氏らが行った実験は、オーストリアとドイツの1900人もの人々が参加した興味深いものであった。

 人々は3日間の間、カリフォルニア某所の施設にある一室の壁を電磁シールドで遮断し、その中にある水に“想い”を届けたのである。

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