音楽を聞いた「がん細胞」が9分で死滅… 非物質科学の治療が超進展! 想いや祈りの物理作用も証明へ!
音、周波数、振動が物質に影響を及ぼすことが各種の研究で示されている。そして、これらを活用することによってさまざまな疾病が治癒できるという“音楽療法”も示唆されているのだ。
■知られざる“音楽療法”の効能
音が物質に影響を及ぼす――。音によってこの世の“現実”を変えることができるとすれば、さまざまな可能性が開けてくることは間違いない。実際、この分野の研究が各方面で着実に進んでいるのだ。
たとえばハチの世界では、メスの幼虫に異なる“ドラム演奏”を聴かせることで、働きバチにしたり、女王バチにしているというから興味深い。
2011年の米ウィスコンシン大学の研究で、アシナガバチの一種であるポリステス・フスカトゥス(polistes fuscatus)は、巣の縁を触覚で連打する“ドラム演奏”(antennal drumming)をメスの幼虫に聴かせることで、その個体を働きバチにしたり、あるいは女王バチにしたりしていることが報告されている。
それまでは、女王バチになる個体は特別に栄養を与えられて育てられているのではないかと考えられてきたが、なんとドラム演奏という“音楽の力”によってその後の成長が決められていたのである。
“音楽の力”をがん治療へ応用させる取り組みも行われている。米スキッドモア大学のかつての研究で、細胞や微生物を死滅させる周波数である11番調波(11th harmonic)が特定されて、がん治療への応用が試みられている。
研究チームは最初に膵臓がん細胞を調べ、最終的にこれらの細胞が100,000~300,000Hzの間で特に脆弱になることが発見された。
さらにこの試みは白血病細胞にも応用され、実験ではこの手法で分裂する前に白血病細胞を死滅させることができたことを報告している。
繰り返し行われた実験によって、振動パルス電場(OPEF)技術として知られるこの周波数が、白血病細胞を平均25%から40%死滅させ、場合によっては60%に達したという。そしてがん細胞の成長率が最大65%低下したということだ。
1981年の研究では、がん細胞に音楽を聴かせる実験も行われている。
研究チームは顕微鏡にカメラを取り付けた状態で、さまざまな音響機器(ギター、ゴング、木琴)および人間の声にさらされた子宮がん細胞を観察したのだが、がん細胞は音にさらされると急速に構造的統合性が失われることが判明したのだ。その効果は楽器よりも人間の音声が劇的で、たった9分でがん細胞が破壊されたのだ。
さらに研究チームは乳がんと診断された2人の女性に1カ月間、1日3時間半をかけて歌を歌う“音楽療法”を続けてもらったところ、1人の乳がんは完全に消えて、もう1人のがん細胞も委縮し手術後に完全に回復したことが報告されている。“音楽の力”は医療の分野でもさまざまな可能性を秘めているのである。
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