【急逝】ラーメン年間600杯、レビュー4000杯超のラーメン戦士「おかいおかい」インタビュー! 「ラーメン用に胃袋を改造」
――「ラーメン」における発見は?
(おかいおかい)新店の傾向から色々なことが見えてきます。たとえば、2019年10月以降の増税で、なぜかワンコイン500円、または600円という価格帯の店が増えました。大阪でいえば「大阪城下町 ラーメン小路」や「なんばラーメン一座」に他府県の「ご当地ラーメン」が入って来ています。
「ご当地ラーメン」は発見のかたまりで、その地域ならではの歴史や、地元客のニーズを受けて、そうなったラーメンなので、スープの濃度と密度、味わいなど、感慨深くて、おもしろいですよ。
関西ひとつとっても京阪神だけで相当違う。大阪は、高井田系ラーメン(鶏ガラ、昆布、しょうゆ味)が有名ですが、京都の伝統的ラーメンといえば「魁力屋」「来来亭」などの背脂醤油味です。内容も特徴的で、古民家改造、和モダンの店が多く、人気かつ美味しい。一方で、神戸には中華街があり、麻辣湯がインバウンド需要で人気です。文化の違いを感じますよね。
楽しみ方は多くありますが、いま食べるべきラーメンは何か、SNSで新店や限定の告知をみては考えています。
――他の麺類や「沖縄そば」は?
(おかいおかい)ほとんど食べないですね。うどん、そばは行かないです。パスタはたまに行きます。洋食麺類で多様性がある。「沖縄そば」は、ラーメンおたく界でも意見が分かれるんですよ。独自の存在ですし。そもそもラーメンの定義は「スープ、脂、かん水、小麦の麺」だと言われています。しかし、そこには収まらない、スープ麺料理の可能性がラーメンにはあります。出汁や香りの世界も広がっている。
最近、トマトラーメンなどが女性に人気ですが、このあいだ食べたクリスマス限定メニュー「The Pizza of death」(2019年636杯目539軒目)は、とても美味しかった。和洋折衷というのは「たらこパスタ」のように、最初は批判されるのかもしれない。でも、ラーメンの面白さは「可能性」にあるんです。
――「ラーメン愛」を受け継ぐ者たちへ
取材後、しばらくして編集部に、おかいおかい氏の訃報が届いた。不慮の事故による夭折。にわかには信じられない。取材を終えて立ち上がり、ラーメン屋へと向かう彼の背中は、麺のようにしなやかで、スープのように奥深いものだった。彼の熱い志は、いまラーメンを愛する全ての者に継承された! 次に新たなラーメンの「可能性」に出会うのは、あなた自身なのだ!
おかいおかい氏の食べログページ→「https://tabelog.com/rvwr/okaiokai/prof/」
Twitter→「https://twitter.com/okaiokai_ramen」
おかいおかい氏の御冥福を心よりお祈り申し上げます(編集部一同)
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2024.10.02 20:00心霊【急逝】ラーメン年間600杯、レビュー4000杯超のラーメン戦士「おかいおかい」インタビュー! 「ラーメン用に胃袋を改造」のページです。ラーメン、おかいおかい、フードファイトなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで