南極の氷の下で「現代物理学が通用しない」謎の素粒子を検知! CERN研究者もお手上げ、未知の現象が連発!
■標準モデルはどこから見ても機能しない
南極で検知されたこの謎の超高エネルギー素粒子を説明できる可能性は残されているのか。1つの可能性として考えられるのは、宇宙加速器(cosmic accelerator)が存在し働いているという仮定である。銀河の中心にある恒星のような大きくて猛烈な宇宙の天体は、ニュートリノや他の粒子を我々の惑星に届けるのに十分な速さで加速させているとする説明である。
今回の論文共著者でもあるバルバノ氏によると、謎の粒子は宇宙加速器から来ているか、地球上の未知のソースから来ているかのどちらかであるという。しかし、問題は、南極大陸に目がけて撃ち込まれたニュートリノを含む大きな“クラスター爆弾”であるとすれば、超高エネルギーのニュートリノだけしか検知されないのは不自然である点だ。ニュートリノと一緒に他の粒子などが全体的に検知されるべきであるが、ほかには何も検知されていないのだ。
研究チームは過去7年間のデータを分析し、南極で検出されたミステリアスなこの素粒子の衝突角度と長さに一致する宇宙加速器のソースを見つけようと試みた。しかしこれらのパラメータに一致する潜在的な宇宙加速器を特定することはできなかったのである。
それでも宇宙加速器による説明はまだ完全に除外されているわけではないのだが、その可能性はきわめて制約されたものにはなっている。現在、研究者が持っているデータはごく限られたものでしかない。
宇宙加速器のほかにも謎の素粒子について説明できる仮説はないこともないのだが、いずれもこれまでの定説から大きく逸脱した“革命的”なものであり、しかもそれらのどの革命的な説明が正しいのかは全くわからないということだ。そして研究チームのバルバノ氏も実際のところは“お手上げ”状態であるという。
「私たちが一般の人々に伝えたいメッセージは、標準モデルの天体物理学的説明は、どこから見ても機能しないということです」(バルバノ氏)
バルバノ氏によれば、もはや次世代型の高性能のニュートリノ検出器が実用化されるまでは研究の進めようがないということだ。標準モデルに立脚したニュートリノの研究は完全に行き詰ってしまったということかもしれない。ひょっとすると我々の世界認識の劇的な“パラダイムチェンジ”が、もうすぐそこまで迫っているのだろうか。
参考:「Mysterious Universe」、「Live Science」、「Space.com」、ほか
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