違法で飼育されていた「地上最強の毒蛇」が群馬県に集結！ 爬虫類専門の動物園『ジャパンスネークセンター』に村田らむが潜入！

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「大蛇温室」ではニシキヘビやアナコンダなど巨大なヘビを見ることができる。「毒蛇温室」ではキングコブラやガラガラヘビなどがずらりと展示されている。アクリル版一枚の向こうにいるのは猛毒のヘビだらけだ。

　毒蛇に噛まれるとどんな症状が出るのか、具体的に描かれているパネル展示もある。なかなかのグロさである。

　外にはシマヘビが放し飼いになっている。そう言うと『インディージョーンズ』のワンシーンのようにワラワラとヘビがいるのを想像するかもしれないが、実際にはほとんど見えない。コンクリートの影になっているところにニョロっといる程度だ。そらまあわざわざ、陰性の動物がカンカン照りの太陽のもとに出てこないだろう。

「売店・レストラン」では、ヘビグッズやマムシ酒などを買うことができた。

　レストランは日曜、祝日しかオープンしていないが、ヘビ料理を食べることができる。数年前に伺った時は、ヘビ料理を食べた。水槽の中にうじゃうじゃいるヘビをヒョイとつかんで、さばいて、華麗に料理にする。味は濃くけどさっぱりしていて美味かった。

「マムシとか掴んで噛まれないんですか？」

　と板前さんに聞くと

「たまに噛まれるよ!!」

　と元気に答えられた。そしておもむろに病院のベッドに寝ている写真を見せてもらった。腕はパンパンに腫れている板前さんは、可愛らしい看護婦さんとツーショット写真を撮っていた……余裕あるなあ。すごく楽しかったので、行くならばレストランが開いている日を選んだほうがいいと思う。

　最後に、南口の入ったすぐにある白蛇観音にお参りをする。『ふれあいイベント』のためにすっ飛ばしたのだ。

　研究や料理などで犠牲になったヘビ類を供養するために建てられた観音様だそうだ。観音様の足元にはヘビがぐるぐると巻き付いている。観音様の頭の後ろの“後光”も、ヘビの形になっていてヌラヌラしていてカッコいい。無病息災、商売繁盛のご利益があるそうである。

　ちなみに、ジャパンスネークセンターには『毒蛇110番』があるので、ヘビに噛まれた時には電話しよう!!

参考：「ジャパンスネークセンター」

文＝村田らむ

村田らむ

ライター､漫画家､カメラマン､イラストレーター
1972年生まれ。キャリアは20年超。ホームレスやゴミ屋敷、新興宗教組織、富士の樹海などへの潜入取材を得意としている。著書に『ホームレス大博覧会』（鹿砦社）、『ホームレス大図鑑』（竹書房）、『樹海考』（晶文社）、『ホームレス消滅』（幻冬舎新書）など。

Twitter：@rumrumrumrum

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