目黒虐待死・結愛ちゃんの遺影を抱え、ディズニーランドで遊んだ右翼を取材!「ダメなら街宣カーで官邸に特攻」


それにしても、これらの記念写真は、誰が撮影してくれたのだろうか?
「最初は証拠写真を撮るために、仲間の右翼を何人か連れて行こうと思ったの。そうしたら警視庁の担当が、『大森さん、これ以上特攻服の人が増えるとディズニーランドに迷惑がかかるから』と、代わりに写真を撮ってくれることになったんだよね」
当日は、警視庁と千葉県警の職員が20人ぐらい私服で同行し、大森さんを始終包囲していたそうだ。
「写真は、全部その人たちが撮ってくれたんだ。おかげで、結愛ちゃんにもたくさん思い出がつくれた。もしディズニーランドに断られていたら、本当に官邸に突っ込まなきゃならなかったから、ヒヤヒヤしたよ。一度言ったことは引っ込められないからね」
母親の優里被告のことも気にかかる。2018年6月。優里被告が留置されていた原宿署に、大森さんはやはり街宣カーで訪れ、20、30分にわたり彼女に語りかけたという。
「東京拘置所だと、学校みたいに広いから声が届かないんだけど、原宿署は狭いからボクの話もちゃんと聞こえているはず。お母さんには、犯してしまった罪は重いけど一日も早く(拘置所から)出てお墓参りにいってあげてってお願いした。みんな祭壇に花やお供え物を手向けているからって。結愛ちゃんはきっと今、すごくさみしがっているよ」

昨年の9月は、自民党本部や最高裁判所などを街宣し、優里被告の執行猶予付き判決も訴えた。

どこまでも親子をやさしい眼差しで見守ってきた、大森さん。優里被告が綴る『結愛へ 目黒区虐待死事件 母の獄中手記』については、どう思っているのだろう?
「どうしてこんな悲しいことが起きてしまったのか知りたいから、本は買って読むつもり。印税が児童虐待関連の場所に寄付されるのは、いいことだよね。中学生とかならまだしも、わけもわからず、反抗もできない結愛ちゃんのような5、6歳の子は本当にかわいそう。お母さんには、これからできることがあるはずだから、なんとか気力をもって前に進んでほしい」
筆者が同乗させてもらった街宣カーで某遊園地の前を通るとき、大森さんは軍歌ではなく、アニメちびまる子ちゃんの主題歌でおなじみの「おどるポンポコリン」を流した。歩いていた親子連れが、ちょっと戸惑ったような笑顔でこちらを見ていた。
子どもたちの幸せを願う右翼、大森さんの活動はこれからも続く。
(ディズニーランドの写真提供=大森清人さん)
吉野かぁこ
1980年生まれ、ライター。カラス愛好家のための「カラス友の会」主宰。日本で唯一のカラス雑誌「CROW’S(クロース)」発行人。被虐待経験者=虐待サバイバーとしての顔も持ち、2014年からサバイバー仲間に取材を重ねている。「虐待がフランクに語られ、被害者も加害者も前向きに生きられる世の中」に向け、日々種まき中。
twitter:@osakequeen
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